仮面ライダー響鬼 総合感想

よっ、ここから先はネタバレがあるから、見たくないときは別のタイトルに飛んでくれよな。(シュッ)




























































終わっちゃいましたね・・・
ぶっちゃけさびしいです。
内容自体は最終的にはああなってしまいましたが、まだまだ見ていたかったってのが本音です。
それほどにはまった作品だったので。




思えば、仮面ライダー響鬼は最初から最後まで驚きの連続でした。
初めの頃は今までの平成ライダーらしくない雰囲気に戸惑ってましたし。
てか平成ライダーどころか、全仮面ライダーの中でも相当異質な存在ですね。
なんせ呼称が「鬼」ですし。
でも見続けていくうちに響鬼の面白さに気付き、いつのまにかはまってました。
見た目派手ではないが、内に秘められた静かなる熱さ。
次の世代へと伝えていく言葉、伝えていく思い。
これらが見ていて伝わってきました。


ちなみに29話までの響鬼についてこんな意見があったのですよ。


「子供より大人に人気があるなんて、子供向け番組として本末転倒」


正直かなり的を得てる意見だと思いました。
たしかに大人向けの話が多かったですからね。
ある程度人生経験を積んでないと共感できない話がいくつもありましたし。
分かる人には面白いのですが、仮面ライダーという作品は一応子供向け番組。
完全に裏目に出てしまいました。
あと玩具も子供に人気が無かったようですね。
轟鬼の烈雷(ギター)はまだしも、響鬼の烈火(バチ)や威吹鬼の烈風(トランペットになる銃)は確かにきびしいよな・・・
烈火は作品中で響鬼がやったみたいに炎の剣化できたり、火の玉発射できたらもっと人気でたのではなかろうか?(再現が難しすぎます




脚本家が変わってからも響鬼は驚きの連続でした。むしろ変わってからの方が驚きの連続
今まで積み上げてきた設定を無理やり変えてみたり、しまいには最初から無かったことにしたりとやり方が凄すぎです。
そのせいで話の繋がりにもかなりの違和感が生じてしまいました。
何より凄いのが、そうやって無理やり変更した設定すらも気付けばまた別の設定に変更されているところでしょうね。
設定の上書きの上書き。
自分で都合のいいように変更した設定なんですから守ってください。
あとおかしいのは設定だけではなく、話の展開や登場人物達の物事に対する対応にもでていました。


しかもそれで面白くなるのかと思ったら、そんなことはまったくなかったのだからたちが悪いことこの上ない。
確かに要所要所だけを見ると面白いんですよ。
何気に熱かったりもしますし。
でも全体的に見てしまうと・・・
いや〜、見るのに苦痛を感じた作品は久しぶりでしたね。
あまりにも痛々しかった・・・


とりあえずこの脚本家には、他人の書いた脚本をちゃんと見てくださいと言いたいですね。
そうすれば違和感が少しは減ると思いますよ。
少なくとも、アキラの修行年数変更(29話までは威吹鬼の元で2年間修行してきたはずだったのに、30話以降では突如修行始めてそんなに経ってないってことに変更された)や、何度も離れてはくっついてを繰り返す轟鬼斬鬼(16話でやって39話でもやったはずの轟鬼独り立ちを、自分の脚本のときにまたやった)などは無くなるとと思いますよ。
まぁ、本人が分かっててわざとやってるのなら意味ないですが。









さて、上記までのは前にも言った事あるような事です。
書く必要ないかとも思いましたが、一応書かせてもらいました。
ここからは上記で書いたこと以外のことを書きます。








とりあえず、最終話の感想。
オロチの結末をちゃんと見せろ。


まずはこれを言いたいです。
だって
アバンタイトルで前回に続き儀式の最中 → CM → テロップで「1年後」と表示され、「いやあ、オロチを沈めてからもう1年になるんすねえ」という轟鬼の台詞。
ですよ!
なんだよいきなり1年後って!
唐突にもほどがあるわぁ!!


数話前からあんだけ騒がれていた(その割に脚本の影響で緊迫感は一切無かったが)オロチの結果を「いやあ、オロチを沈めてからもう1年になるんすねえ」の一言で説明してしまうとは、凄すぎです。
あまりにも凄すぎて、おもわず怒りのスーパーモードが発動しそうです。


てか、この脚本家ってどうしてオロチの結末をちゃんと書こうとしないのでしょうか。
劇場版でも過去編でのオロチとの決着をちゃんと書かれてないですし・・・






京介、瞬間移動を極める。(え
30話以降の響鬼ではたびたび見られた瞬間移動ですが、最終回でついに極められました。
あきらかに数十km以上は離れていると思われる明日夢の元に数秒で駆けつける京介。
しかも京介は明日夢のいる場所を知らないはずなのに。
もう見た瞬間笑いが止まりませんでしたwww
某地球育ちのサイヤ人に匹敵しますね。




あ、でも京介の「音叉をマカモウの剣で鳴らして変身するシーン」は何気にかっこよかった。
まぁ30話以降の響鬼の伝統のせいか、音激棒を戦いで使わないのですが。
これも後期のマイナス要素ですよね。なんで武器を使わずに殴る蹴るしかしないのかと。
そんで苦戦したりしてるのだから、見てられない。
アームド化したらここぞとばかりにアームドセイバーでマカモウを切りまくるのにさ!




んで、なんのためにさらわれたのか分からないひとみ。
何事も無く無事に救出できちゃうし、わけ分からない。
まさか洋館の男女すらも操り人形で、その上にはさらに謎の男女がいたって事実を明かすためだけにやったのか?
いや、いくらなんでもそれはないか。
自分でも言っててわけわけ分からないですし。






そして最後に、鬼にはならないけど響鬼の弟子としてそばにいることに決めた明日夢


これはこれでよくまとまっていたと思います。
結局響鬼のそばにいるということで。
でも私的には、響鬼から卒業してほしかったなぁ〜と。
仮面ライダー響鬼の結末としては、明日夢響鬼の元で生き方や考え方を学んで成長して独り立ちする。そして今度は明日夢響鬼から学んだことを伝えていくというのを望んでました。
これに「少年よ」が流れればピッタリだったと思うんですけど。
「少年よ」がまさに旅立ちの歌ですし。








色々書いてきましたが、そろそろ総評でも。




29話までの響鬼はマジで気に入りました。
それほどに面白かったです。
だからこそ30話以降の脚本変更が残念でならないのです。
この辺りはまさに大人の事情なんですけどね。
響鬼もTV番組ですし。
でもなんだかんだ言いながら脚本変更後も最後まで見続けたんですけどね。
今思えば、途中で見るのをやめないで良かったと思います。
作品内容以外で色々と学べたことがありましたから。






最後に、一言。
私にとって29話までの仮面ライダー響鬼は傑作にあたいします。