ありえない監禁生活 最終章

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今日で、今日で訓練が終わる…
起きて真っ先に思ったことがコレでした。
実際に帰れるのは明日なのですが、とりあえず訓練自体は今日で終わります。
そんなわけで朝から結構ハイテンション気味な私w
班の皆も同じなのか、揃ってテンション高めww
いい感じに壊れてきてるとも言えますがwww
むしろこの生活で壊れない方がおかしいって


よ〜し、おいちゃん、今日の訓練頑張っちゃうぞ〜と無駄に気合も入りました。
ぶっちゃけ訓練に対してここまで気合入れて取り組もうと思ったのは初めてだったりしてw


しかし、意気込む我々のやる気を奪うかのように、外はどしゃぶりの雨なのですよ!
おまけに息が白くなるほどの寒さ付き。
昨日まではむかつくほどの晴天だったってのに、初めてやる気が出た今日に限って雨ですか。
我々のやる気と天気は反比例してますかそうですか(;´Д`)




さて、最後の朝礼です。
ここのことだから、てっきり雨降る中で平然と外でやらせるのかと思っていたら、食堂内でやるということに。
一応、人の心があったんですね(ひどっ
ただ、あきらかに朝食を準備しているおばちゃん達の邪魔になっているというのは、いかんともしがたいことですな。
まぁおばちゃん達は、我々をまったく気にすることなく平然と進めていたので、きっと慣れっこなのでしょうね。


いつもどおりの苦笑するしかないスピーチが終わり、朝礼も終了。
そのまま朝食を食べた我々はいよいよ最後の訓練へと挑むことになります。
といっても今日は試験がメインなので、合格できるまで何度も受けさせられるといった感じでした。
もちろん私は詩に大苦戦です。
音程を合わせようにも、そもそも音程が分からない私。
だからと「とにかく私は音痴なりに全力全開その気やる気気合い十分で必死に歌ってるぜ!」アピール作戦は失敗に終わってますし…
ですが、ほかの作戦など何も思いつかないので、昨日と同じ作戦で挑むことに。
その前にせめてもの技能UPとしてまだ受かっていないFさんと一緒に、すでに受かっている人に教えを請うことに。
そしてとっても付け焼刃な状態で、いざ試験へ・・・


ちなみにどれだけ付け焼刃だったかというと、私に教えてくれた人が私の歌の所々で「やっちゃった…」とか「そうじゃない…」といった渋い顔をしたほどでした。
とりあえず最後まで歌いきった私でしたが、歌いきれたことへの達成感など一切なく、ただ「これじゃまた不合格だろうな…」と、とことん冷めてました。


するとさっきまで座って静かに私の歌を聞いていた教官が、突然立ち上がりこう言ったのです。
「音程は殆んど合ってなかったが、必死さは伝わってきた。よって合格!」






はぁ(゚д゚)!?
え、何、あれで合格!?
ぶっちゃけ昨日と何も変わってないよ!?




とりあえずここでの訓練の目的は、完璧に出来なくても自分に出来る精一杯で頑張り続ければちゃんと報われるってことを疑似体験させるってことなんでしょうかね。




じゃなかったら、私が合格できるわけねぇしw
現に外国人の方々は(ry
といった感じに、午前中は試験で終わってしまいました。






昼食を終えた後は最後の昼礼。
ここのスピーチでは一人の外国人の方が、いかに今の日本人の若者の礼節がなっていないか、そしてここではそんな日本人の若者が忘れている礼節を教えてくれる、日本人としての正しい姿を教えてくれる素晴らし場所であるかを必死の形相で演説している姿がとても印象的でした。
洗脳、完了…






そして午後、"ソレ"はやってきたのです…
最終試験、「魔の3分間スピーチ」が!!


これは「この訓練で今までの自分がどれだけ駄目だったのか、この訓練でそんな自分に気付き何を学んだか、そしてここで学んだことをこれからどのように生かして会社に貢献するか」を3分間スピーチするというものです。
ちなみに私が昨日の昼礼で行ったのは1分間スピーチだったので、その3倍の長さとなっております。
しかも本社の方が見に来るとのことで、嫌な緊張感が漂ってます。
ですが、私のやることは変わりません。
昼礼のスピーチでも監禁生活を否定して最終的には肯定するって作戦だったので、ここでも同じ作戦でいってみました。
スピーチする時間が長くなっているので、もちろん否定する内容も長くなるのですが、否定するネタなんて腐るほどあるというか、ここのすべてを否定できるのでネタにはことかきません。


この作戦を用いた私は、見事に最終試験を一発合格しますたwww






最終試験も終わり、夕食。
ここで我々のスピーチを身に来ていた本社の方々から、携帯電話のバッテリーを明日返してくれるとの連絡があって盛り上がる我々。
ようやく文明機器に触れることが出来るのですね・・・
でもさ、もう訓練も終わりなんだから今すぐ返せよ。




夕食後は閉校式を行ってようやく訓練が終了ということになりました。
その後本社の方々に我々のことがバトンタッチされたので、本社の方々の指示に従って入社式の練習をしました。
まぁ入社式の練習といっても、入場の仕方と歌の練習ぐらいでしたけど。






入社式の練習が終わった我々は風呂に入った後、せっかくだからということで班のメンバーで打ち上げをやることに。
酒は食堂の自販機に缶ビールがあったので、それを飲みつつ約1時間ほど班の面々と語ってました。
その後も部屋に戻って馬鹿騒ぎを繰り広げてました。
なかでもここでの訓練を生かした男の欲望全開なスピーチは最高でしたwww
やっぱみんな色々とたまってたんですねwww


一応消灯時間になったら電気を消したのですが、それでもしゃべりつづけていたため、見回りに来た人に注意されてしまいました。
なのでおとなしく寝ることに。
ただ私はとくに眠くなかったので、MP3プレーヤーで音楽をしばらく聴いてました。
すると突如、遠くの方から見回りの人の怒鳴り声が聞こえてきました。
どうやら注意されたのにもかかわらず騒いでいた班があったようです。
どの班かは分かりませんでしたが、廊下(?)に立たされてお説教されてました。


でもさ、もうだいぶ夜遅いんだから、怒鳴るなっつ―の。声落とせっつーの。
普通に寝ている人には迷惑なことこの上ない。
深夜です。おかけ間違えの無いように(ry


まぁ場所が離れていたので私の部屋ではそこまでうるさくなかったので、一応プレーヤーの音量を上げてお説教が聞こえないようにしてました。
そしていつお説教が終わったのかを確認することもなく、気付けば眠りの世界に旅立ってました。












4/3
ようやく今日ですべてが終わる。帰れる。
班の面々が昨日よりもさらにテンション高めだったので、自然と私もテンション高め。
もちろんそのままのテンションで朝飯に行きましたw
そして携帯電話のバッテリーが返されると、周りのテンションはもう最高潮!
最高にハイってやつだぜ!
朝食後、部屋に戻った我々は他のことに一切目もくれず、バッテリーを携帯にパイルダーオン!
すると真っ黒だった携帯電話の画面に光がともったぁぁぁぁぁ!!
活目せよ! これが文明開化の光だぁぁぁぁぁぁ!!!(大げさな






とりあえずセンター問い合わせをしてみると、やたらと長時間メール受信をしている我が携帯。
ようやく受信したと思ったらメールが2桁超えてました。
そりゃ時間かかるわな。
とりあえずメールの返信はバスの中ですることにして、班の面々と記念撮影してました。




そして時間になったので、バスへ移動開始。
3日前に登ってきた坂道を今度は下って駐車場へ。
そしてこの監禁生活に参加した全員がバスに乗り込み、窓の外に美しくそびえる富士山を眺めながら動き出すバス。
ちなみにこのバスで偶然私の隣に座っていたのが、以前このブログで紹介した私の同僚である新入社員4でした。
このときからすでに今と態度が同じなのは、さすがだよ。
目上の人の前に行った途端にネコかぶるけどw




そんなこんなでバスは走り、都内にある入社会場に到着しました。
んでリハーサル、昼食を終えていよいよ入社式が始まりました。
とりあえずお偉い方々の型にはまった挨拶や話を適当に聞き流していましたが、社長の話になったら聞き流せなくなりました。
なぜなら、社長は我々が昨日までいたあそこに、以前参加したことがあったそうです。
そこで感銘を受けて、それから新入社員を必ず参加させているようです。




つまり、我々があそこに監禁させられたのはアンタが洗脳感銘をうけたせいだったんだなと!
きっとあの監禁生活に不満を持った人々もきっと私と同じ事を思ったと思います。




そして入社式が終わった後、記念撮影をして配属先ごとに集まって顔合わせ等をして解散となりました。
ちなみに帰りがてら、予約したゲームを回収しに大荷物を抱えたまま途中下車してゲームショップに向かったのはここだけの話w