目的地は伊豆〜Y家の血筋は世界いちぃぃぃ!〜 第2部

<前回の活躍>
・SPmaster:忘れて壊れて謝った(え
・Y:驚き轟鬼裁鬼さ〜ん(ぉ
・早坂:序盤とラストにちらっとゲスト出演(マテ










早坂が大量のぬいぐるみを載せた我がファミリアは早坂運転の元、早坂家をお昼過ぎに出発しました。
走り出した当初、私は完全にグッタリティブラスト状態でしたが、早坂が持ってきてくれた上げ上げな曲の入ったCDのおかげで次第にテンションが上がってきました。
そのうち地図で道確認する余裕も生まれてきて、助手席に座ってる者としての仕事をこなせるまでに回復してきた私。
根が単純というのは立派な長所ですw(ぉ
















目的地は伊豆〜Y家の血筋は世界いちぃぃぃ!〜






第2部「遠き伊豆」













東京都を抜けて神奈川県に入った我々は、そこから早坂が事前に調べておいてくれた抜け道や裏道を使って行くことにしました。
この道は地図上で見ると伊勢原市まで一気に抜けていける道で、おまけに道的にも分かりやすい。
実に至れり尽くせりな道で御座います。
しかし、アレだけは結局避けることができなかったわけで…




走り始めて約1時間半、やたらと重機類が置いてある工場地帯を抜けて相模川付近に来た頃、それが我々の前に姿を現しました…


その名は「渋滞」




相模川に掛かる橋を渡るために、うざったいくらいの数の車が列を成しております。
ちなみにこの旅1発目の渋滞です。




なんでこんなに渋滞してるのかな〜と思って川の方を見てみると、そこには無数の鯉のぼりが川の上を優雅に泳いでる姿が見えました。
そう、今日は5月5日、世間的には「こどもの日」とよばれる日です。
こどもの日といえば屋根より高い鯉のぼりってことで、川の上を泳がしてるのでしょうかね。
んで、それを見に来た親子連れやらカップルやらカメラマンやらで渋滞してるようです。
できれば渋滞はさけて行きたいものですが、この橋を渡らなければ先に進めないので、我々も渋滞の列の中に加わることとなりました。




しかし、改めて泳いでる鯉のぼりをを見てみると…
上空を覆いつくさんばかりの無数の鯉のぼりってのは、優雅に泳いでるってよりは数が多すぎてむしろ不気味です。




ですが、見事な光景であることには変わりないので、早坂愛用のデジカメで撮影しようということになりました。
ただ、




川は運転席側


早坂←運転中
私←助手席なので逆側




ってことで後ろで暇そうにしてたYを撮影係に任命。
んで、いざ撮影となったのですが…








Y、デジカメを構える。
私「あ、動き出した。」
Y「(;´Д`)」








私「お、停まった。」
Y「駄目だ、フェンスが邪魔してる…」








早坂、フェンスが途切れたところで停車ギリギリまで速度を落とす。
私「Y、ここなら……って、何デジカメしまおうとしてんだお前は!








微妙にフェンスが邪魔してる場所で停車。
Y「とりあえず撮ってみる。」


パシャ


私「どう?」
Y「あ〜、やっぱりフェンスが邪魔してる…」








そんなこんなで、結局いい写真は一枚も取れませんでした。
そして気付けば橋の上に。
鯉のぼりがはっきりと見えるので、本来ならおそらくここは絶好の撮影ポイントなのでしょうが、我々側からでは対向車が邪魔で鯉のぼりが車と車の隙間からしか見えません。
橋の上から撮影してるカメラマンすらいうというのに…








渋滞を抜けて、伊豆に向けてひた走った我々は、「分れ道」という直球ド真ん中ストレートな名前のついたY字路をすぎ、国道246号線をガァーーと進み、私が実家である南足柄に帰るときに少し乗る国道255号を使って小田原へ向かいました。
そして何度目かは忘れましたが休憩をとるためにコンビニに立ち寄りました。
店内に入った我々を迎えたのは、「いらっしゃいませ〜! ただいまフランク10%引きです〜!」というやたらと元気のいい声でした。
声の聞こえたほうを見ると、そこには無駄に元気のいいおばちゃんが。
私の元バイト先にもこういう余計なくらい元気のいいおばちゃんがいたなぁ〜と思いながらトイレをすませ、飲み物とガムを持ってレジへ向かいました。
そしてレジに来たのはさっきの元気のいいおばちゃん。






おばちゃん「いらっしゃいませ。只今フランク10%引きです。」
私「あ、別にいいです。」


そのまま飲み物とガムをレジに通すおばちゃん。


おばちゃん「お会計は210円になります。」
私、サイフから金を取り出す。


おばちゃん「あっ、只今フランク10%引きですがいかがでしょう?」




ちょっと待て、今「あっ」って言ったよな、「あっ」って!
あきらかに今思い出しましたって感じだよな!?
だったら数十秒前に言ったってことを思い出しとくれよ!






うざったいおばちゃんの「フランク買いなさい」攻撃を、私の精神コマンド「妄想」「夢」で早坂の精神コマンド「ひらめき」を2倍消費で使用して回避し、車に戻った私。
そんな私を迎えた早坂は開口一番、「あのおばちゃん、しつこかったねw」と言ってくれました。
んでYが戻ってきましたが、Yもおばちゃんのしつこさについてつっこんでました。
そして車内であのおばちゃんについて笑いあってたら、突如早坂が言ってくれました。






早坂「よし、あのあばさんはフランクおばさんとするw」
私&Y「www」






命名:フランクおばさん




おそらくスプーンな方とは一切関係ないと思われw








んでそこのコンビニの駐車場で軽く休憩中…




早坂「ちょっと荷物取り出すから後ろ開けるよ。」




そう言って早坂がトランクを開けた途端、後ろに置かれていたぬいぐるみ達がナイアガラ殺法のごとく大量落下してきました。
もちろんいつも私が載せている風船版音撃棒烈火や音撃管烈風、さらにハコイヌくんも一緒にナイアガラ殺法に参加してました。
んでトランクをしめた後、ぬいぐるみ達を元に戻していたところ、ふと私はあることを思い出しました。
以前、早坂が私の乗る車に貼るようにと素敵なプレートを自作してくれたのです。
ちなみにそのプレートは、コレ。










もしどこかでこのプレートをつけた車が走っているのを見かけましたら、きっと運転手は私ですのであおらずに安全に後についてきてください。






このプレート、Yと一度我が部屋に戻ったときに存在を思い出し、持ってきたのです。
なのでせっかくだからここからつけようと思い、早坂に提案してみました。




私「早坂?」
早坂「何?」
私「あのプレート持ってきたんだがwww」
早坂「よし、つけようじゃないかwww」




てなわけで、さっそく荷物からプレートを出してっと……








アレ?








アレレ?










無い…(;´Д`)








またか、またやってしまったか私!?






私「あれ? ない…」
早坂「え?」
Y「ミスター、確か電子レンジの上に置いてなかったけ?
私「そう言われればそんな記憶が…」








結論:また忘れ物した








早坂「今日は駄目だな〜、ミスター」






うん。自分でもそう思う。
再び凹み始めてきた私。久々にやさぐれて全開モードになってました。










そして小田原で国道135号に乗って、いよいよ伊豆半島へ。
この時点ですでに4時間以上過ぎております。
ここから先は右手に山、左手に海を眺めながらひた走ることとなりました。
もちろん要所要所で山道全開。そしていくえもの渋滞に阻まれます。そんな中を我々はY家の地元を目指して進んでゆきます。






んで真鶴町付近に来た頃、ガソリンメーターが1/4以下になったため、さずがにそろそろ給油しようかという話に。
なので渋滞の中、湯河原町で給油。
とりあえず30リッター入れておけばここから先の山道も問題ないだろうということで、30リッター補給。
そして再び渋滞の中へ。






そのまま渋滞の湯河原、熱海を抜け、少し流れが良くなってきたところで伊東市に入りました。
そして私が伊東市で我々が走る道を地図で見ていたところ、少し先で道が二手に分かれる場所があることに気付きました。
それは片方は山寄りの道、もう片方は海寄りの道です。
この二つの道、最終的には合流しますし、それにどちらを選んでも距離的にたいして変わりません。一応山寄りの道の方が若干距離が短いかな〜といったところでした。
このまま道なりに行くと山寄りの道に入るようだったので、とりあえず二人に相談。
すると、このまま道なり(つまり山寄りの道)に行ったほうがめんどくさくないだろうということで小会議がまとまったので、このまま行くことに。




そして山寄りの道を走り始めて十数分、Yが突然妙な事をほざきだしました。




Y「あれ?こんな道知らない…」
私「マジかよ!」




以前にこの道を使って実家に帰ったことがあると言っていたYのこの発言にあせる私と早坂。
即行で地図を確認する私ですが、何度見直してもY家の実家に向かう最も分かりやすい県道135号からそれずにちゃんと走ってます。
なのにYの記憶にはこの道は無い。
つまりコレはどういうことなのか?


ん?
Yの記憶が間違ってるだけじゃないかって?
うん、誰もが真っ先に思うのはそれだろうね。
でも、ここではあえて百歩ゆずってYの記憶に間違いはないと仮定してみてくれ。
するともう一つの仮説が自然と浮かび上がってくるはずだ。


つまり「Yというかその当時運転してたのはY母だそうですけど、そのY母は先ほどの海寄りの道を使ったのではないか」ということです。
おまけにこの仮説を裏付けるかのように、道が渋滞し始めてきました。
それはもう信じられないくらい。ちょうど下り坂が始まったあたりだったのでかなり先の方まで見えましたが、それはもうある意味見なかったほうが良かったといったレベル。




私「なるほど。これを知ってたからY母は海寄りの道を使ってたわけか。」
Y「かもしれん。この道に覚えないしな。」




今更気付いたところで後の祭りって感じですが、もはやどうしようのないので、再び渋滞に加わることとなりました。
そしてこの渋滞の中、気付けばY叩きが始まってました。




早坂「駄目だろ〜Y、ちゃんと道を覚えてなきゃ〜」
Y「無茶言うなよ、何年前だと思ってるんだ?」
私「まぁしょうがないじゃん。Yだしw」
Y「関係ないだろ!」




この後も私と早坂は、退屈しのぎにY叩きをしてましたw








それからしばらくして……
いまだに渋滞のなか、Yが眠りの世界に旅立ちやがりました。
Y叩きも終わってから少しして、後ろが静かになったな〜と思ったらいつのまにか寝てやがるのな!
まぁ一人だけ寝たからといって別になんだってわけではないんですけどね。いつものことですし。
そんなわけで私と早坂は、寝たYをかろやかに無視して渋滞を進んでいきます。
もちろん渋滞の中だろうとネタな曲が来れば、


早坂:音量アップ
私:窓フルオープン


大音量で響かせてました。それが君の響き〜
どう見てもイタイ車です。本当に(ry
そしてその大音量のなかでも平然と寝るYw








それからだいぶして……
ようやく渋滞を抜けた我々。
しかし安心する暇も無く今度は激しい山道、つまり急カーブにアップダウンが次々と我々の前に姿を現し始めました。
しかもこれがYの実家までずっと続くってんだから嫌になる。
まぁ早坂の運転だから問題ないだろ〜と思ってたら…








ギャギャギャギャギャァァァーーー!!!




私「ひぃぃいいいいぃぃぃ!!」






カーブでタイヤをならしなくる早坂!
そして青ざめる私。






いや、別に速度を出してカーブを曲がることに異論は無いのですよ。
むしろ自分で無駄に速度を出しながらカーブ曲がったりしてますし。
問題はタイヤがなりすぎてるということ。


だってタイヤが磨り減るやん。(セコッ
実際ここでならしたからといって、運転に支障をきたすほどタイヤが磨り減るわけではないですが、やっぱ気になってしまうのですよ。




私「早坂、頼むからもっと速度を落として曲がってくれ。タイヤが…」
早坂「www」










聞いちゃいねぇ(;´Д`)










そんなことをしてたら数秒後にはすぐに次のカーブがせまってきて…








ギャギャギャギャギャァァァーーー!!!






私&早坂「いぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」




*注*
私←純粋なる悲鳴
早坂←喚起の叫び








ああ、今日ってどうしてこんなんばっか……
その後早坂がカーブでならすたび、私の悲鳴が山々に木霊するのだった…








そして完全に山が日に沈み、辺りがすっかり暗くなった頃、ようやくYの実家付近に辿り着きました。
本来ならばとっくの昔についてるはずなのに、当初の到着予定時間を余裕でぶっちぎってもうすっかり夜です。
なんせ19:00を軽く過ぎてますしw
とりあえず今日の夕食、夜食、そして明日の朝食を購入するためにYの地元では有名なスーパーだという「ヤオハン」へ向かいました。
向かってる途中で、Yが開いてるかな〜と不安げな事を言ってましたが、絶好調で開店営業中でした。むしろ22:00ぐらいまでやってるしw
そこで今日の夕食である焼きそば(野菜は向こうでもらえるということで買いませんでした。)、夜食用にカップ麺、そして朝食用にパンを購入。
ほかに酒やつまみ、デザートなどを適当に購入しました。






そしてヤオハンを出発し山道を進むこと約20分、ようやくYの実家である祖父母が経営している貸別荘に到着することが出来ました。
ちなみに到着時刻、すでに20:00を過ぎておりました。実に8時間を越える旅。前回の卒研合格旅行を余裕で上回る走行距離と走行時間をマークしました。




この貸別荘、山の中にひっそりとたたずむといった感じです。
その眼下には昔ながらの漁港と港町が広がっているということなので、きっとAIRの舞台の町みたいなのが広がっているんだろうな〜と勝手に妄想を膨らませておりました。
まぁ真っ暗でなんにも見えないから妄想できるんですけどねw






そして駐車して車から荷物を降ろそうとしたところ、Y母の妹さんとY祖母が家から出てきて到着が遅れまくった我々を迎えてくれました。
えっと…なんて言ったらいいんでしょうかね?
雰囲気と云うか、纏ってる空気と云うか、あふれ出すオーラと云いますか…
とにかくちょっと話しただけで、Y母とほぼ同じモノを感じ取りました。
Y家の血って、やっぱ濃ゆいんですねwww






そして我々が2泊させてもらうことになる貸別荘の鍵を借り、いざ貸別荘へ。
貸別荘は2階建てで、1階は広々としたリビングにキッチン、風呂にトイレに和室とポイントはおさえられております。
2階はベットがある6畳の洋室が二部屋に、思いっきり海が見える窓のあるこちらも6畳の洋室が一部屋といったところです。
予想以上に立派だったので、今日から2日間ここに泊まれるのかと思うと、胸が踊りますw
ちなみに別荘はもう一棟ありましたが、そちらにはすでに宿泊客が居るもようです。




とりあえず荷物をリビングに置いて、この貸別荘用の駐車場に車を移動。
そして別荘に戻った我々は、さっそく夕食の準備に取り掛かることとなりました。
本来ならここで3人協力して料理するってのがこういう旅での醍醐味なのでしょうが、今日は何故かYが料理をおみまいするって流れになったので、そのままYが単独で料理を開始しました。
Yが料理を作ってる間、、私は買ってきた酒とつまみを広げて宴会の準備。
早坂は地元から送られてきたという地鶏の刺身(だったけ?)をだして同じく宴会の準備です。
ついでに早坂は薄いPS2を出し、私は百式カラーのコントローラを出してゲームする準備完了。
そのまま料理が終わるまで、2人で無双3をやってました。




1ステージをクリアした頃、Yの料理が完成したのでさっそく宴会開始。
ちなみにYの作った焼きそばは普通すぎてつまらなかったw






その後、我々は酔っ払ったまま無双をやって何度もゲームオーバーになったり、腹を割って話したりと色々ありながらも、伊豆の1日目の夜は更けていくのであった…






ちなみにあのネタプレート、寝巻きに着替えるときに穿いていたズボンのポケットをあさっていたら出てきました。
どうやら我が部屋でポケットにつっこんだのをすっかり忘れていたようです。
そりゃ荷物あさってもでてこないわけですよね。
だってポケットに入ってるんだものw










第2部「遠き伊豆」











次回予告







私「うお、ススメバチ!?」







Y「ここだな」
私「うわ、すごい人…」







Y「ここって立ち入り禁止っぽいね」
早坂←気にせずにズンズン進んでゆく







私「ちくしょう、空爆が!」








第3部「大自然の洗礼」