目的地は伊豆〜Y家の血筋は世界いちぃぃぃ!〜 第4部

<前回までのあらすじ>
SPmaster、早坂、Yはぐだぐだになりながらも伊豆に到着した。
彼らは蜂に遭遇して逃げ出した。
ハニップハニップ、ローズガリ
















目的地は伊豆〜Y家の血筋は世界いちぃぃぃ!〜






第4部「終わらぬ宴」














つい数時間前に来た場所に舞い戻ってきた我々。
そんな我々を出迎えてくれたのはすっかり行列の無くなったピザ屋でした。
まぁすでに14:00を過ぎてますからね。
そんなわけでさっそく評判のピザ屋とやらをいただくことにします。
一応3人なので、とりあえず我々は3枚注文しました。
んでピザが来るまで、我々は食後にどこに行くかを相談することに。
すると早坂とYが突如昔話を始めました。
どうやら二人は高校の行事でここに来たことがあるらしく、その時に面白い所を見学したのでもう一度行ってみたいとのこと。
特に反対する理由も無くというか、反対したところで別に行きたい場所があるわけでもないので、っつかこの辺の観光場所なんて知らないので私もその意見に賛成し、無事次に行く場所が決定しました。
ちなみにこのときにYが言っていた、






Y「いいか、ペリーじゃないんだwww(´∀`)」






という言葉の意味が分かるのはもう少し先の話。








んで脇道にそれまくりながらも、なんとか目的地会議は終了しました。
しかし、脇道にそれまくりな話し合いだったというのに、未だにピザがこないのはどういうことかしら?
んでちょうど会話が途切れた頃、まるでこの時を待っていたかのようにピザが来ました。




まず見た目ですが、普通のピザと比べると白く薄い。
また裏面には軽く焦げ目が付いていてとっても手作り間満載です。
そして話に聞いていた通り、とってもおいしい。
さすが有名になったというだけはあります。
ですが、ちょいと小さい。
しかも3人なので、3枚などすぐにたいらげてしまい、おまけに食べたりなかったです。
だからといって追加注文すると、またえらい時間がかかりそうですし、もうすぐ15:00。
3時のおやつと思い込めば問題はない……カナ。
そして昼食を終えた我々は、先ほどの目的地会議で決定した場所へ向かうことにしました。




車での配置も先ほどと変わらずに座ったので、助手席に座っているYに地図を渡して道案内をまかせることとなりました。
これは以前に行った事がある+元地元民であるという2点を考慮した結果です。
そんなわけで目的地に向かったのですが…






数十分後………
私「こっちでいいのか?」
Y「ああ……って!
早坂「危ないよミスター。ちゃんと見ないと」
私「悪い。道に気を取られてて……」




早坂「あれっ? Y、さっき通った道に戻ってないか?」
私「あ、ほんとだ。」
Y「あれ?」






見事に道に迷ってました。
まさかここでもYの固有能力「道に迷う」が発動してしまったのか?
そんな疑惑に駆られはじめた頃、細々とした道から普通の道路っぽい所に出てしまいました。
しかもこの道は昨日貸別荘に向かうために通った道。
たしかここを左に曲がれば貸別荘に行けるなぁ〜とまったく関係ないことを思いながら、助手席に座っているYに道を尋ねました。


私「どっち?」
Y「……左」




あの、Y。
左って貸別荘に向かう方向じゃなかったけか?
疑問はありましたが、今地図を見ているのはY。
そしてYは地元民でもある。
そのYが言っているのだから、きっと正しい道なのだろう。
それに私のことだから、何か勘違いしている可能性もあるし。
実際、今回の旅行では私は自分を信じない方がいいらしいし。
なのでここはYを信じて左へ進みました。




そのまま数分ほど走り、でてきたT字路をまた左というY。
だが、そこの標識に書かれていたのは我々の目的地ではなく、何故か「多々戸浜」。
この初めて目にする場所を目にした早坂は緊急停車命令をとばしました。
そのため道路沿いにあったどこかの旅館の駐車場に停車し、Yから地図を奪い取って場所確認。
すると…













Yよ。
お前は我々をドコにつれていくつもりだ!?






この事態を重く見た早坂は一言「Y、チェンジ。」と告げ、Yを後部座席へ。
そして地図を私に託すと、自らハンドルを握って運転を始めました。
結局我々のベストポジションである、


早坂←運転
私←道案内
Y←寝る


に落ち着きました。
そして先ほど間違えた道を戻り、再び細々とした道へ入りました。
ここは地図で確認してみても細かすぎてなんとなくでしか分からないという、まさに観光者泣かせの道。
確かにこれでは迷うのも無理ないかも…
とりあえずなんとなくこっち、たぶんこっちみたいな感じで進んでゆく我々。
するといつの間にか正解っぽい道に出ました。
これには3人ともビックリ。
そのため、そのまますんなりと目的地に着くことができました。
そう、下田公園に。






下田公園に着いたわれわれは早速車を停め、園内探索に出かけました。
まずは、Yの「ペリーじゃないんだ」発言の謎が解けるという開国記念広場へ。
そこはその名のとおり、トイレや記念碑などがあるちょっとした広場となっていました。
そしてYの謎の発言に関係してるのが、記念碑とのことなので、さっそくその記念碑を見てみました。
その記念碑にはペリーとマッカーサーなど、いくつかの著名人の名やコメントが刻まれていました。
でも、ペリーは当然としても、なぜマッカーサーまでもが?
少々疑問を覚えながらも、記念碑に書かれた文を読み進めていくと、それは書かれていたのです。








Perry(ペルリ)
Douglas MacArthur(ダグラス・マックァサー)










( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ








Perry(ペルリ
Douglas MacArthur(ダグラス・マックァサー








  ー ー
(;゚ Д゚) …?!










お前ら誰だぁぁぁぁぁぁぁ!!!










もうね、なんていうか、激しく爆笑w
だって、「ペルリ」という脱力感満載な名前に、「マックァサー」なんていう巻き舌(?)全開な名前ですよ。
この記念碑にこの名前を彫った人ってか、二人の名前を訳した人は最高ですw
まさかこんな記念碑から、ここまでのネタを得られるなんてw
恐るべし、Yの故郷(ぉ




記念碑をひととおり堪能した我々は、そのまま公園内を探索。
とりあえず道なりに進んでいきました。
すると道の脇にいくつかの彫像があらわれました。
なんていうか、いかにも駅前とかにありそうな色んなポーズを取った人をモデルにした像です。
まぁたいして私の興味をひく存在ではありませんでした。
しかし、この像だけは違いました。
主に名称が。







ここまで直接的なネーミング。
さて、どれほどの萌えっ娘なのかと像を見てみると…













おい、責任者をだせ!






ひとっつも萌えないどころか、むしろ萎えるわボケェ!!




あ〜もうしょうがない。
私が真実の「萌える」とはどういうことなのか、一から説明しようじゃないか。
いいか、まず「ようじょ」であることは大前提というか、絶対の定理。
そこn
注:ここから先、SPmasterの偏見による聞くに堪えない駄文が2006行ほど続きます。
なので駄文を全てカットして本編を始めることにしますのでご了承下さい。








私「こ、これが、萌える像…」
思わずあっけにとられる私。
まぁ、人の趣味をとやかく言うつもりは無いですが…ね。(それをお前が言うのか
そんないくつもの彫像を横目に見ながら公園内を散歩する我々。
暖かいので坂道を登っていると汗が出てきますが木が多いので、木陰に入れば涼しいので問題なし。
実に絶好の散歩日和でした。
そのまま約1時間ほど公園内を散歩して、開国記念広場まで戻ってきました。
そこで再びペルリとマックァサーの勇姿を拝んでから、駐車所に向かいました。






車に乗り込んで、さて次の目的地はとの話になったのですが、もうすぐ16:30になるころだったので貸別荘に帰ろうということにまとまりました。
んでその帰り道の途中、私と早坂で夕飯用の酒を昨日のスーパー「ヤオハン」で買って帰ろうかという話になったのですが…
今走っている道は昨日貸別荘に向かった道とは別の道なので、私と早坂はヤオハンまでの道が分かりません。
なのでこの中で唯一道を知っているYに聞こうと思ったところ…




私「Y、こっからヤオハンに向かうにはどう行ったらいい?」
Y「………」




何故か一向に反応の無いY。




私「ん、Y?」
早坂「寝てる。」




Y、睡眠中。


唯一の地元民にして唯一この辺りの道をくわしく知っている奴が寝てるこの状況ってどうよ?
早坂は学校の行事で来ただけ、しかも私にいたっては昨日初めて来た、こんな2人を残してグースカ寝てるってのどうよ!?


このYの所業に、なんかもうつっこむ気すら失せてきたのですけど…
まぁ確かに戦力外通告して後ろに追いやったのは我々なので、無理やり起こすのもちょいと気が引けるんですよね。
それに地図を見ればなんとかなるかな〜という考えもあったので、Yはそのまま放置してヤオハンに向かうことにしました。
さっそく地図を見てみると、なんと地図にヤオハンが載っていたのです。
なので意外とすんなりヤオハンに着きました。




ヤオハンについたので、Yを文字通り叩き起こしてさっそく店内へ。
昨日と違って今日はY祖母さんとY母の妹さんが夕飯を準備してくれるとのことでしたので、酒とおつまみと明日の朝食を購入しました。
そして今度は起きているYに道案内をさせて貸別荘へ帰りました。






貸別荘の駐車場に車を停めて貸別荘に入ろうとしたところ、ちょうど出かけるところだったY母の妹さん達とすれ違いました。
どうやら少し出かけてくるとのことで、夕飯までそれなりに時間があいてしまいました。
なので時間つぶしに近くの温泉に行くことにしました。




そこは道路沿いにポツンとある温泉で大きくはないですが、温泉につかってゆっくり休憩するには十分な広さは持っていました。
そこでゆっくり温泉につかって今日の疲れを癒す我々。
温泉の種類は少なかったですが、それでも基本はちゃんとおさえられていたので私は問題ありませんでした。
んで温泉から上がったら、マッサージチェアに座ってくつろいでました。
そこの空間を満たしているのは、ゆっくりまったりとした空気。
思わずこのまま寝れたら気持ちいいだろうなぁ〜という考えが頭をよぎっちゃいました。
温泉とマッサージチェアですっかり疲れを癒した我々は、そのまま貸別荘まで戻りました。




19:00過ぎ、貸別荘に戻ってきた我々ですが、Y母の妹さん達はまだ戻ってきていない様子。
なので我々はノーパソをいじったり無双3をやったりして時間をつぶしてました。
そしてもうすぐ20:00になるかという頃、ようやくY母の妹さん達が帰ってきました。
なのでさっそく夕飯の準備を始めました。
我々が夕飯を貸別荘に運ぼうとしたところ、Y母の妹さんに呼び止められました。
どうやら、我々が宿泊している貸別荘のすぐ下にあるもう一つの貸別荘は今日は誰も宿泊予定の無いので、そちらで食べてみてはどうかとのことでした。
確かにそれも一興かもということで、我々はもう一つの貸別荘で夕飯をいただくことにしました。




夕飯を運び終えた我々は、さっそくご相伴に預かることに。
この日の夕飯は実においしい刺身でした。
てか、一人暮らしを始めて初めて刺身なんて豪勢なモノ食べましたよw(読みづらいって
そして酒をあおりながら、3人だけの食卓は盛り上がっていきます。
そんな盛り上がりの中、我々の食卓に一人のおじさんが乱入してきました。
その人は、Y母の妹さんの夫、通称Kさん。
当然我々よりもずっと大人な人ですが、実に気さくな方でノリも非常にいい人でした。
特に早坂とは非常に馬が合ったらしく、車やデジカメの話で延々と盛り上がってました。
しかも本人が「Kちゃん」とY祖母に呼ばれていたためか、いつの間にか早坂までそう呼んでたし。
まぁ私も最終的にはそう呼んでたんですけどねw




さて、盛り上がっている我々とKちゃん。
その熱は冷めることなく逆に時間が経てば経つほどさらにうちとけていくので、どんどん熱くなっていく一方。
そのため早坂は当然のごとく完全に酔っていて、YもKちゃんと飲んでいたらいつの間にかグデグデに酔ってました。
私は飲むペースが遅いので2人ほど酔いはしませんでしたが、結構酔ってしまいました。
酒もトークも弾んでいるのですが、たったひとつだけ懸念事項があったのです。
そう、それは明日は早めに帰るために07:00頃には出発しようということを温泉からの帰り道で話していたということです。
しかし、このときはそんなこと誰一人気にしていませんでした。
たとえ時計の針がドンドンと進んでゆこうとも。






23:00をあっさりとすぎ、00:00となって日付が変わろうとも、宴は下り坂になるどころか、むしろ絶好調で盛り上がり続けてました。
そしてその宴の中、我々は流れ的に初日の出を見に行くかもしれないことになりました。
いや、Kちゃんに石廊崎で見る初日の出の話をされてしまっては、もう…
酒の勢いも手伝ってか、誰一人反対意見が出ることも無く(てか3人しかいないが)決まりました。
さて、年越し深夜バイトから開放された今、今年の年末はどうなることやら。
とりあえず海を見に行ってることは間違いないでしょうがw




そして00;30を過ぎた頃、さすがに少しずつ疲れと眠気の見え始めてきた我々。
次第に盛り上がりにも欠けてきますが、なぜか話題が尽きることはありませんでした。
しかしさすがに01:30を過ぎると会話もお開きムードになってきて、結局02:00に宴は終了しました。
さすがにこれから宴の片づけをする気には誰一人たりともならなかったので、片付けは明日おきてからでいいやとなって、KちゃんはY祖父母の家へ、我々は宿泊している方の貸別荘に戻りました。
んで貸別荘に帰った我々はもちろんそのまま布団に直行。
早坂は昨日と同じく2階に上がっていき、私は昨日も寝たリビングに最後の気力を振り絞って布団を敷き、そのまま襲ってきた猛烈な睡魔に身をゆだねてバタリと布団の上に倒れこみました。
そして薄れゆく石の中で最後に見たのが、泥酔したYが明日用の目覚ましをセットしている姿でした…










第4部「終わらぬ宴」











次回予告







私「ここで天城越えが流れればなぁ〜」
早坂「残念、入ってない。」







私「とりあえず最初は俺が運転するよ。てか、運転してみたいw」







?「いらっしゃいませ。只今フランク10%引きです。」
我々「(゚д゚)!?」







早坂「あれ? ガソリンが…(;´Д`)」










第5部「帰り道こそすんなりと?」