横浜ライブーゆかりん 後編

開場時間である17:00になったということでさっそく会場に向かう我々。
もちろんそこには長蛇の列。
まぁ指定席なのであせる必要もないため、その列に並びました。
そして列が進んでいく中、その途中で何かを配ってる方々が。
配ってるモノを受け取ってみると、それはコールブックでした。
SeraphやECLAIRいわく、どうやらゆかりんファンの有志達が自作したものらしく、そこにはライブでよく歌われる(?)曲用のコールの仕方が書かれていました。
ちなみにコールとは、『ライブにて曲のリズムに合わせて手拍子を打ったりジャンプしたり掛け声を出したりして、歌い手と会場を盛り上げる行為全般のことを指す』らしいです。
しかもこのコールブック、製作者の今までのゆかりんライブの経験がみっしりと凝縮されており、ゆかりんライブ初心者の私にとっては非常に参考になります。
ですが、ぶっちゃけ私はゆかり嬢の曲はアニメの主題歌になってるやつかキャラソンぐらいしか知らないので、コールブックに書かれている曲はほぼ知らない曲でした。
なのでコールが書かれていてもそれを叫んでるイメージがわかないの。
まぁコールに関してはライブが始まればどうにでもなったわけですが、これはまた後々。




そしていよいよ会場入り。
もちろんそこにはチケット拝見と持ち物検査があったのですが、持ち物検査はバッグを持っててもカメラとか入ってないかと聞いてくるだけとえらくずさんでした。
現に私もバッグを持っていたので持ち物検査を受けましたが、カメラを持ってないかと聞かれただけで、バッグの中を見るとか取り出して確認とかしなかったのですよ。
確か何年か前にイベントに参加したときはバッグの中まで調べられたので、ここでもそうなのかと思ったらただ聞いてくるだけだったので、拍子抜けしてしまいました。
それとも今ではこれが普通なのですかね?


そんなこんなでパシフィコ横浜内部に潜入いたしました。
そこは座席が階段状に並べられており、座席と座席のスペースは映画館と大差ありません。
そのため会場を見た当初は「この狭さで飛び跳ねろだとぉ!?」と軽く驚かされました。


とりあえず席に着いた我々。
通路側からECLAIR、Seraph、私、3510、RYUの順に座りました。
そしてさっそく準備を始めました。
そんななか私は、本来この場に来るはずだったイクサが使用するはずだった細いサイリュームを託されました。
本来イクサが装備するはずだったサイリュームを、この場にいないイクサの代わりに装備する。
これが物語だったら「お前の想い、俺が受け継ぐ!」と熱い展開になりそうですが、当然そんな展開になることもなくそれらを手首に装備してゆく私。
かくして私は、上は半袖Tシャツ1枚、首にタオル、両手首にサイリュームを巻き、さらにペンライトを二刀流装備したSPmasterライブフォームへと変身を遂げました。


そんなことをしていたら我々の前後の席にも人が座り始めました。
人が来るとやっぱり狭く感じるなぁと思っていたら、私、3510、RYUの前の席の方々が突如あのピンクの法被に着替え始めました。
それに促されるかのように後の席の方々もピンクの法被を纏い始める始末。


おいおい、親衛隊に包囲されてるよ私。


なんかね、纏ってるオーラが違うの!
あのピンクの法被にはZOC効果でもあるんかいって感じです。
しかし、前後どちらを向いてもピンク色しか存在してないこの空間はなんなんだろ?


そんな風にピンクの法被を眺めているとECLAIRとSeraphの前の席に、甘ロリ(?)の格好をした女性とその連れと思われる普通の格好をした男性が座りました。
この2人、女性の方はやたらとノリノリなのに男性がやたらと冷めてるの。
ずっとふてくされているというかつまらなそうな顔をしており、なんてゆうか無理やり参加させられた感満々です。
そのため、となりのピンクの法被着てる方々と比べるとエライ温度差が。
ですが、まぁいざライブが始まれば、その表情も多少はゆるくなるんじゃないかなぁ〜と思ったりして。




そんなこんなでおそらく我々含む観客の方々の戦闘準備が整ったと思われる頃、会場のライトが消え、いよいよゆかりんライブが始まりました。
会場が震えるほどの歓声のなか流れるアップテンポな曲。
そしてステージに参上するゆかり嬢。
さらにヒートアップし、会場を壊れるんじゃないかと思えるくらい激しくなる歓声。
まさに、「最初からクライマックス!」


そんな会場の勢いに圧倒されつつも、私はとりあえず周りにあわせてジャンプしたり腕を振ったり掛け声を出してました。
しかし、ジャンプするたびに首に巻いたタオルがずれるため、即効でタオルをとり座席に投げ捨てましたが。
ちなみに始まるまでは知らない曲ばかりだしちゃんとノれるかどうか心配でしたが、いざ始まればそんなこと気にもならなくなりました。
とりあえずコールそのものは曲ごとにそんなに変わるわけではないらしく、少し見聞きして感じさえ掴んでしまえばその後は問題ありませんでした。
なので周りと一緒に全力でノリにノッてましたw
おまけにいい感じにノッてきた私は、前席のピンク法被の方々が行っているオタ芸をコピーしてみました。
いや〜、オタ芸って初めてやりましたけど、あれって周りにエライ迷惑かけるんですね。
現に私はとなりのSeraphと3510に腕をぶつけまくってました。
なのでオタ芸の危険性を理解すると同時に、やるのやめました。


あと、ゆかりんライブの観客はノリと一体感がとんでもなかったです。
なんというか、心から思いっきり楽しんでやるという想いが周りからビシバシ伝わってくるのです。
そしてそれらが一体となって会場を覆っているわけです。
てか、仮にスタッフ側が会場の熱気を冷まそうとしても自分達で無理やり盛り上げるんじゃないかとさえ思えてきました。
まぁこいったお祭りごとが好きな私には、この空気がとても心地よかったです。




また、今回のライブは『何曲か歌う→MC→何曲か歌う→MC→以下繰り返し』の形式でしたので、歌の最中は全力でジャンプし続け、MCに入ったら座って体力回復に努めてました。
バラードはジャンプしないのでいいのですが、盛り上がる曲はマジ死ねる。
おまけに後半盛り上がる曲が4連チャンという地獄が来たため、ほぼ休みなしでジャンプや掛け声といったコールをし続けるという「新手のブート○ャンプですか?」状態でした。
そんななか私は汗だくで息を切らしまくりながらも、なんとか4連チャン中ずっとコールし続けることに成功しました。
正直あの時ほどMCに入ってくれて嬉しかった時は無かったとです。
いや、まぁ、別に義務というわけではないのでずっとコールし続ける必要は無いのですが、あの時は何故かやりきってやるという使命感に目覚めていたんですよ。
なんかやりらないと負けな気がして…
きっとあの会場の異様な空気がそうさせたに違いない!(ぉ




そうそう、どうやらゆかりんライブって歌以外にもゆかり嬢のMCも見所のひとつとなっているようです。
むしろこっちがメインなんじゃないかと思えるくるほど。
ちなみに今回のライブでのMCを少々抜粋。
注)かなりうる覚えなため、台詞などが違ってるかもしれませんが、そのときは「SPmasterは相変わらず駄目な奴だな〜」と笑って流してもらえると平和でいれます。私が。(は?




・シュート…
今回の会場であるパシフィコ横浜は席が3階まであるらしく、そこでゆかり嬢が「1階」と言ったら1階の観客が声援(?)を送るみたいなことがあったんですよ。
そのとき2階と言ったのに何故か3階の観客まで声援を送るという事態に。
そのとき突然ゆかり嬢が


「3階のみんな、少し落ち着こうよ。じゃないと撃つよ。手からビーって出すよ。


と言ったわけです。
もちろんこんなことを言われたら落ち着くどころか逆に盛り上がる会場。
絶対狙ってやってるよこの人w
そして「俺を撃って!」や「撃ち抜いて!」といった狂った台詞が会場のいたるところから聞こえた気がしましたが、きっと気のせいですよね。
すっごい身近からも聞こえた気がしましたが、きっと気の迷い気のせいですね。




・どっち?
それはゆかり嬢のこの一言から始まった…


「ほら、私最近魔法少女やってるじゃん。」


途端に会場大盛り上がりw
なんかこんなんばっかだ、ここwww
そしてとある疑問が生まれてきます。


はたしてどっちの魔法少女のことをいってるのか?


偶然にもこのときゆかり嬢は作品を違えど魔法少女を2キャラ演じてました。
そう、年齢的には1つしか変わらないのに身体的には差がありすぎる2キャラです。
はっきり言うなら白い魔王とお子様ティーチャーです。
そのどちらのことを言ってるのか?
同じ疑問を持った観客がいたのか、「どっちー?」という声がちらほら聞こえてきました。
すかさずそれに混ざって「どっちー?」と叫ぶ私。
いや〜、最初の頃は叫ぶことに抵抗ありましたが、その頃にはまったく問題なくなってました。
我ながらこの順応能力の高さは如何なものかと思いますが。
そうした声がちらほらと聞こえているのに気付いたのか、ゆかり嬢が回答をくれました。


「エロいのとエロくないの。」


ちょwwwwwww
主役wwwwwww


あまりにもな言い方ですが、間違ってはいないところがなんとも。
エロい方であるお子様ティーチャーは6話が放送中止になったのが記憶に新しいですね。
とりあえずDVDには収録されるであろうから、そっちに期待しています。
さて、何をやらかしたんやら…
一方エロくない方である白い魔王はエロい描写が無いわけではないですが、それよりも他のことに比重が置かれていますからね。
スピード感と緊迫感のカケラもない戦闘シーンとか




・後藤さん(仮)
MCが順調(?)に進んでいくなかで、話題は夏によく出現するとある生物へと移りました。


「ほら、夏になると現れる黒い奴。」


ああ、黒くてすばしっこい黒くて憎たらしい奴、通称Gのことですね。
そう思って話を聞いていると…


「名前を言うのも嫌だから、仮に後藤さんとしておくけどw」


ちょっと待て!
声優として、Gの呼称にその名前は危険すぎやで!!
来るよ!
やたらと脱力感あふれる声で「ぱらららぱらららぱ〜ら〜らら〜」って言いながらバイクに乗ってあの御方が来ちゃいますよ!!


ツボにはまった私が爆笑してる間も話は進み、ゆかり嬢が遭遇した「後藤さん(仮)」に取った行動の話となったわけですが…


「もうね、何時間もずっと見てた。」


どこからツっこめばいいのやら…




・めろめろ〜ん
MCの途中で突如見た目魔法のステッキっぽいものを持ち出してきたゆかり嬢。
それを片手に
「これからゆかりがみんなに『ゆかりにめろめろ〜んになる魔法』をかけます。」
とおっしゃってくれました。
これはゆかりんライブの伝統行事らしく、私も行きの車内でECLAIR達に叩き込まれ教わりました。
どうやら、まずゆかり嬢が「めろめろ〜ん」と言いながら観客に向かってステッキを振ります。
すると観客はゆかり嬢の魅力にめろめろ〜んになってしまい、立ってる状態からくねくね動きながら椅子に座り込むというものです。
傍から見たらどう見てもあやしい宗教団体の儀式です。本当に(ryなわけですが、そこはまぁこういった場ですからw
そんなわけで、さっそくステッキをふるってまずは1階席の観客をめろめろ〜んにし始めるゆかり嬢。
それに合わせて端から順々にめろめろ〜んとくねくね動きながら座ってゆく観客。
そして我々のところにめろめろ〜んの波が来たので、私も回りに混ざってくねくね。
ちなみに私の中では、くねくね動くというと真っ先にジョジョが思い浮かぶので、この時も私はジョジョポーズを決めてました。
すると…


「めろめろ!」


突如、めろめろ〜んを途中で止めるゆかり嬢。
そのため、くねくね動作のまま固まる我々。


おいおい、これはなんの冗談だい?
くねくね動きながら座る途中だったため、止められた観客達は体をひねってたり中腰だったりと、みなさん望まずしてジョジョポーズをとってらっしゃるw
もちろん私もジョジョポーズの真っ最中だったため、全身が面白いことになってます。
しかもね、そんな我々を見てるゆかり嬢、すげぇいい笑顔してるんだぜ。
してやったり、みたいな。
そのため途中停止の被害にあってない観客達は笑ってますが、途中停止された我々は口じゃなくて膝が笑ってます。
んでひとしきり満足したっぽいゆかり嬢はステッキを振り上げると


「それじゃあ、2階〜」


放置すんなよ!


ちくしょ〜、なんとなく予想できた展開なだけにくやしい。
もちろん途中停止のままなメンツから一斉に「えー!!」の声があがりましたが、それを笑って受け流しやがった。
どんだけSやねん。
結局見た目渋々といった感じで、ちゃんと途中停止を解いて座るまでめろめろ〜んをしてくれましたが、歌のときにジャンプして疲れている我々をさらに疲れさせてくたわけでした。




・テヌス
MCの途中で突如テニスラケットとゴムボールを持ち出してきたゆかり嬢。
どうやらこれからゆかり嬢が観客めがけてラケットでボールを打つとのこと。
ECLAIR達いわく、これもゆかりんライブの伝統行事とのこと。
そして一部のファンの間では、もし自分のところにボールが飛んでくれば「俺の手塚ゾーンは完璧だった」と言い、来なければ「俺の手塚ファントムは完璧だった」と評価するそうです。
いやはや、まさかこんなところで某奇人変人テニス漫画ネタに遭遇できるとは…
しかし、これらの表現はちょっとおかしいですね。
そもそも手塚ゾーンにしろ手塚ファントムにしろ、打つときに特殊な回転をかけることで相手がどこに打とうが必ず自分のところに返球させたりアウトにしたりする技なのです。
なので今回の状況は、ゆかり嬢が自分でトスして打ったボールが観客に飛んでいくだけですので、観客がボールに回転をかけられるわけがありません。
つまり、一部のファンが言ってるような手塚ゾーンやら手塚ファントムは成り立たないわけです。
となると何ならいいのか?
おそらく一番ピッタリなのは、『データテニス』だと思われ。
「こちらにボールが飛んでくる確率、0%」みたいな感じ。
また、あくまで手塚部長の使える技でいきたいのなら『才気煥発の極み』が一番いいのではないでしょうか。
ゆかり嬢が構えた瞬間に「1球目」って言えば完璧です。
ただし、頭にオーラを宿してキラキラ輝かせることが発動条件ですが、まぁピンク法被の方々ならゆかりんへの愛でやってくれることでしょう。


しっかし我ながら、ほんとどうでもいいことに対して、何をマジになって語ってるのやら…
まぁ今更ですが。






だいたいこんな感じでしょうか。
ラジオでのノリをそのまま持ってきた感じというか、観客がいるぶんさらに暴走してる気がしましたが、面白かったのでよしw( ´,_ゝ`)b




そんなこんなで色々なものを出しまくって騒ぎまくったライブ終了。
もう全身ボロボロですよ。
ジャンプしまくった足はもちろんのこと、やたらと長いアンコールのコールで喉にもダメージが…
ですが次の日に筋肉痛にならなかったあたり、昔鍛えてたかいがあったというものですかね。
そして我々は車に戻って岐路につきました。
ちなみに、その車内でECLAIRは終始テンション上がりっぱなしでした。正直ウザイくらいに
なぜかというと、実はライブの最中にゆかり嬢から、来年武道館でライブをやるという発表があったからです。
それを聞いたため、常にテンションゲージMAX状態になってしまったわけです。
もしこのときのECLAIRをムービーに残しておけば、後々役にたったろうなぁ〜
例えばまた「俺はSPmasterよりキモヲタじゃない」発言したときとかに見せれば面白いことになると思われw




あとこれは帰宅中の車内でSeraphに聞いたことなのですが、SeraphとECLAIRの前に座っていたカップル(?)のことです。
ライブが始まるまでめちゃ不機嫌そうでしたが、こいつライブ中もずっと不機嫌そうでした。
なんせずっと仏頂面のまま座り続けており、周りが総立ちして盛り上がっているというのに、一人腕を組んで座り続けていたほどです。
そしてコールで盛り上がっていたSeraphが、その男の頭をたまたま叩いてしまったそうなのです。
もちろんSeraphに悪気はなく、さらに他の客とのスペースも広くはないですからライブで盛り上がっているときならよくあることと言ってもいいでしょう。
おまけにSeraphは叩いてしまった後、ちゃんと謝ったそうです。
となれば、こういう場ですし笑って「しょうがないな〜」と思ってくれるところでしょう。
ですがこの男、そんな謝ってるSeraphを「何、この失礼な奴」といった感じに睨みつけてきたそうです。
いや、さすがにそのリアクションはどうだ?
こういう場ですし、笑って流しましょうよ。
Seraphはちゃんと謝ってるんですし。
なんでそんなに不機嫌なのかは知りませんが、人に八つ当たりすんなや。
てか、楽しむ気が一切ないんなら、ほんとなんで来たんでしょうね。
連れの女のために嫌々来たとしても、せっかく来た以上はいつまでの不機嫌そうな面してないで、連れの女と一緒に少しは楽しめばいいのに…
現に連れの女はめちゃめちゃ楽しんでました。
ですが、ライブが終わると男に連れられて即効で帰ってしまいましたが。
まだ観客全員による拍手は続いてたのに…
おいお前、マジで空気嫁






そんなこんなで、ECLAIRが「この場に居る全員、武道館ライブ強制参加!」とのたまう中、車はSeraphの家へと向かって走っていきましたとさ…