目的地は伊豆〜Y家の血筋は世界いちぃぃぃ!〜 第1日

さて、待っていた人がいるかどうか分かりませんってかほとんどいないでしょうが、お待たせしました。
いよいよ今回から、伊豆旅行の話が始まります。
ちなみに前回、全3部構成にすると言いましたが、予想以上に長くなりそうなので今のところ何部構成かは未定ということで。
それでは、どうぞ。










1日目














企画発案者:そういや誰だろ?












映像:このブログは約95%の文章と残り5%ほどの写真で構成されています。












チュンチュンチュン…












撮影:早坂とYはデジカメで色々撮ってたなぁ…












外から聞こえてくる鳥のさえずりによって、ゆっくりと私は目覚めました。
鳥のさえずりによって起きるだなんて、実に爽やかな目覚めです。












演出:すべてがヤラセなら、まだ気が楽だったのに…












文章作成:spmaster












いや〜今日から始まる3日間の旅のスタートとしては実にいいスタートです。
しかし、目覚まし時計を05:30にセットしていたのに鳴る前に目覚めてしまうとは、そんなにも今回の旅を楽しみにしていたってことですかね。まだまだ私も子供ですね。












音楽:各自でその場面に会いそうなのを勝手に流してください。












さて、今何時くらいかな?と思いつつ目覚まし時計のある方向を見てみると…って、あれ?






目覚まし時計がない…






と思ったら床に落ちていました。
いつの間に落ちたんだろうと思いながら現在の時刻を確認してみると…






05:58






へぇ〜、結構早く起きたなぁ〜………って05:58!?




え〜ちょ(ぉ、もう一度してみましょう。
確か私が目覚まし時計に設定した時間は05:30
そして現在の時刻は05:58












どう見ても寝坊です。本当に(ry
















目的地は伊豆〜Y家の血筋は世界いちぃぃぃ!〜






第1部「繰り返す失態」














うはwww
初っ端から寝坊とか、何してんだ私!?




あ〜、そういえば夢の中で、鳴り響く目覚まし時計に手刀をくらわせて黙らせたような…


てか、今回の旅の足は我が愛車「ファミリアSワゴン」なので、私が遅れてしまったらお話になりません。
そんなわけで、即行で起き上がって出発の準備を始める私。
一応荷物は昨夜のうちにある程度準備してあったので、時間はさほどかかりませんでした。
しかし、このとき私はかなりあわてていたため、とある致命的なミスを犯してしまいました。
それについては後ほど。




準備完了した私は、予定より15分遅れでアパートを出発して、Y家に向かって車を飛ばしました。
そしてY家まで「よく事故らなかった」「よくポリスメンに捕まらなかった」という我ながら冷や汗モノな運転を繰り広げることになります。
本当、運が良かったとしか思えないですよ。
ですが、この世ってのはうまく出来ているもので、良いことがあった後は悪いことがあるものです。
某錬金漫画風にいえば「等価交換」ってやつですかね。
つまり、ここまで運が良かったってことは…




馬鹿な運転のおかげか、Y家にほぼ予定通りに到着しました。
しかし私が着いたとき、まだYは出発の準備が終わっていなかったようで、私は少々待たされることに。
なのでY家に着いたことを早坂に連絡することにしました。
すると早坂は寝起きだったのが、超寝ぼけヴォイスで対応してくれました。
とりあえず私は寝ぼけ早坂にY家に着いたことを報告して連絡終了。
いや、あんまり長時間話すのも難しそうな状態だったのでw




それから少しして、準備の終わったYとネ申Y母が出てきました。
Yがファミリアに荷物を積み込んでいる間、私はネ申Y母に挨拶をしてました。
んでYが自分の荷物だけでなくネ申Y母に持たされたおみやげを積み込み終え、ネ申Y母見守られながら我々は早坂家に向かって車を走らせました。






ちょっと走った頃、時間的にあまり問題ないこと、Yと無事に合流できたことなどで緊張の糸がすっかり切れてしまった私。
するとしだいに空腹感を覚え始めました。
そういえば急いで出てきたため、朝食を食べていなかったことを思い出しました。
なのでコンビニにでも寄って何か買ってから早坂家に向かおうと思ってポケットに手を突っ込んだところ・・・








アレ? 無い!? サイフがない!?








そう、外出するときは必ずズボンの右ポケットに常備されているはずのサイフが無いのです!
これにあせった私は車を降りて荷物を確認しました。
そこにはもしかしたら荷物の中に入ってるかもという淡い期待があったのです。
ですが、普段から「出かけるときは右ポケにサイフ」な私が荷物の中に入れているわけがありませんでした…




それでも諦め悪く何度も荷物をあさってようやく現実を受け入れる気になった私は、青ざめた顔でYに告げました。








私「えっと……サイフ、忘れたっぽい…」
Y「……マジか、ミスター?」








あまりにもアホらしい発言に呆気に取られるY。
しかしYは冷静な反応を返してくれました。




Y「でも金なら貸してやれるが…」




めずらしく親切な反応をしてくれるY。
しかし、事態はYが想像していた以上に深刻だったのです










私「いや、サイフがないってことは、免許証もないってことなんだ…


Y「はぁ!?」










説明しよう!
SPmasterは車に乗るたびにいちいち免許証を持っていくのがめんどうなので、免許証をいつもサイフに入れっぱなしにしているのだ。
そのためこの状況だと、「サイフを忘れた=免許証を忘れた」という等式が成り立ってしまうのである。
しかもSPmasterはY家まで免許証を持っていない状態で車を運転しちゃったということになる。
これは立派な「免許不携帯」という違反であり、ポリスメンに見つかったら即御用となってしまうのである。
Yの言ったように、ただお金を忘れただけならどうにかなるのかもしれないが、こうなってしまうともう選択肢はほとんど残されていないだろう。
かといってYに運転を変わってもらうわけにもいかないので、ここから先このまま早坂家に向かおうとも、我がアパートにサイフを取りに帰ろうとも、どのみち免許不携帯で車を走らせることになるである。
つまり、ここからどこに行こうがSPmasterの精神を削るドライブが始まるのだ…








さて、現状認識した私とYは、さすがにシャレになってないってことで、私のサイフ(というか免許証)を取りに我がアパートに向かうことにしました。
さすがにここから先、免許不携帯で運転するのはリスクが高すぎるので。
てなわけで、大急ぎでアパートに戻るために車を飛ばす私。
Yには早坂に我々の現状をメールしといてもらいました。
しかし、いくつかの問題が。
まず今はYが乗っている、つまり私一人ではないので来たときのような無茶苦茶な運転が出来ないということです。
私一人なら事故ろうがまったく構わないのですが、誰か乗っている場合はそうもいかないので。
それと行きに使った道が時間的に渋滞しているということです。
来るときに使った道は早朝や深夜でなければ万年渋滞しているような道なので、すでにこの時間では使えないのです。
以上のことによりY家に向かったときより時間がかかってしまうことは間違いと思われ。
そのため私は運転中、Yと話しながらも自分のアホさ加減にずっとへこんでました(;´Д`)
まぁ私が盛り上がれる話をYがふってきてくれたので、なんとか鬱にならずにはすみましたが。




そんなこんなで距離的に2/3を過ぎた頃、奴は突然我々の後ろに姿を現したのです。
真っ白な車体にはしる黒き直線、屋根には赤い警告燈が堂々とその姿を見せびらかし、速度はつねに安全走行、しかし違反車を追跡するためなら周りの車を押しのけてでもとばしてくる…
その名は〜
その名は〜
その名は〜〜


大爆発パ・ト・カー






いやもう、素で怖いですよ。
だってピタッと後ろに張り付いてストーキングしてるんですもの。
私はもうリアル恐怖体験ですよ。
ただでさえ大絶賛無免許運転中な私。
もしここで何かポカをやって捕まったら本当にシャレになりません!


背後からもの凄いプレッシャーを感じつつ、私は今までの運転人生で最も安全と思える運転を必死に心がけました。
もう、心臓バクバク!これって、恋?




そのまましばらくストーキングされつづけ、交差点でパトカーは去ってゆきました。






んでアパート付近まで来た頃、私の携帯が震えだしました。
もう無免許運転してるので開き直り始って、運転しながら電話に出る私。
電話の相手は如月でした。
どうやら如月は暇を持て余している早坂から、私のあまりにもマヌケすぎる行動の一部始終を聞いたようです。
んで一言。




如月「ミスター、さすがにそれはないよ〜」




うん。私も同意見だ。
でもね、そろそろ精神的なヘコみ具合がマリアナ海溝を突破しそうだから、あんまりいじめないでくださいおねがいします。
さらに早坂がだいぶおかんむりであると聞いてガクブルガクブル((((゚д゚))))
今回のことは一切言い訳できないしな・・・








Y家を出発して約2時間。
ようやく我がアパートに到着しました。
私は急いで部屋に入りサイフを探すと・・・
てか、探すまでも無くベットの脇に落っこちてたサイフを発見しました。
それはもう朝、私が出発する前に忘れ物が無いかと部屋を確認する余裕があれば即行で発見できたはずの位置にありましたよ。
いかに私があせって出発したかってことですね。




んで私が入った後に我が部屋に侵入してきたYは、軽く部屋をキョロキョロ…
ああ、そういえばYはこのアパートに初めて来たことになるんですね。
まぁ部屋の内装自体は一人暮らし前と対して変化してないと思うんですけどね。


このままYにネタな品々を見せてもいいのですが、ここに戻ってきた理由を考えるとゆっくりしている余裕など当然微塵も無いので、トイレをすませて即出発。
結局我が部屋の滞在時間、約5分程度w






さて、ようやく早坂家に向かい始めたのでYに早坂に向かい始めたことを連絡させ、私は高速道路入り口を目指してファミリアを走らせます。
そう、少しでも早く早坂家に到着するための最後の手段、高速道路です。
ただでさえY家から戻ってくるのに2時間近くかかっているため、さらに遠い早坂家に下道で行こうものなら何時間かかるか分かりません。
なので高速を使って時間短縮するしかないのです。
ただでさえ私の失態で早坂家到着時間が大幅に遅れてる今、「高速費が…」などとくだらないことを悩んでる場合ではないのです!




高速に乗った途端、今まで抑えていた分ドンドン速度を上げる私。
おそらく私の運転経験至上最高速度をマークしたと思われ。
だってメーターが一般道ではありえない数値を指してましたからw




そのまま一切速度を落とさずにすっ飛ばしたためか、30分かからずに三郷JCTに到着。
んでそこから首都高に乗り換えて飛ばす予定だったのですが…






それは地図と道を見比べていたYの発した一言でした。
Y「ミスター。」
私「ん?」
Y「道間違ったっぽい…」
私「え゛!?」






そう、本来なら西に向かう道路に乗らなければいけないのに、見事に南に向かう道路に乗ってました。
どうやら三郷JCTで思いっきり乗り間違えたようです。
早い段階でYが気付いてくれたため、大事にならずに済んだといったところです。
このまま高速を進んでもドンドン早坂家から離れていくだけなので、とりあえず高速を降りることに。
しかし、高速を降りてもさらなる問題が我々を襲いました。








私「ここ、ドコ?」
Y「さぁ…」




←都内にほとんど来たことないから、地理がほぼ分からない
←天性の方向音痴&自称「山道では地理を理解できるが都会では不明になる男」


地図←コンビニで買った1000円の実に使えないヤツ










そりゃ分からねぇって(;´Д`)








まぁこれだけの問題点がありながら何の対策も講じてなかった私に問題があるわけですがw
とりあえず前日のうちにいくつかの道を調べておいたのですが、高速を使うというのは完全に予想外だったのでw
首都高は神奈川の実家に帰るときに使ってるのですが、当然そのときは親父の運転なので私は乗っているだけです。
んで私は一度自分で走らないと道を完全に覚えられないので、当然うろ覚えでした。
その結果、こうなってしまいました。
まぁすべては私が免許証を忘れたせいなんですけどねw






だいたいの場所は分かるのですが、正確な場所が知りたかったのでコンビニへ直行。
そこで現在地と世田谷区までの道を教わりました。
コンビニ店員は「今は足立区にいるので世田谷区に行くには環七を使うのがいい」と教えてくれました。
なので環七をひた走ることとなりました。




そのまま環七を進み、ようやく何度か自分で走ったことのある甲州街道に出ました。
ここはまだ走ったことの無い区間でしたが、早坂家に行く道はひたすら中央自動車道(だったような…)の下、つまり甲州街道を走り続けてればいいだけなので、今の私でもなんとかなるはずだと思ったのです。




さて、ここで甲州街道を知っている人なら、上の私の考えがおかしいということに気付くと思います。
この私の思い違いがYに恐怖を与えることに…






ひたすら甲州街道を走りつづけていた私でしたが、気付くとずっと中央自動車道の下を走り続けていたはずが、いつのまにか遠ざかっていたのです。
これに私はあせりました。
ずっと道なりに来たはずなのに、なんで離れてしまっているんだと。
ちなみになんで私がこんなことを思っているのかというと、何故なら途中から甲州街道中央自動車道の下の道に道自体が分かれる事を知らなかったからです。
さらに今日は自分をとことん信用できなくなっていたので、このときは真っ先に「また道を間違えた!?」と思ってしまいました。




首都高を乗り間違えた
遅れまくっている早坂家への到着時間
すべては私が免許証を忘れたから…




今日の私の失態がいくつも頭の中でめぐっていたところで、トドメといわんばかりの道の間違い。
実際は勘違いなんですけど、このときの私が知る由もない。
このとこにより、私のなかで何かが壊れました。








キキィーー!!←急ブレーキ音


私「おらぁぁぁ!!」
Y「ちょっ、何してんのミスター!?(;゚д゚)」




中央自動車道下の道に戻ろうと、車1台通れるかどうか程度の広さしかない脇道に曲がろうとする私。






このときのYの顔といったら忘れられません。
なんていうか、人間が本能的に感じる純粋な恐怖に遭遇した表情でした。








この後Yが必死になって止めたため、なんとか曲がらずにすみました。
んで少し進んだところにある環八を曲がって、なんとか中央自動車道下の道に戻れました。
ここまでくると、ようやく通ったことのある道となりましが、私の壊れ状態は止まりませんでした。






私「キャハw」
「ミスター、危ないからもっとスピード落として曲がってよ!(゚д゚)」




私「イヤッホーーw」
「ちょっ、今信号赤!赤だったって!(゚д゚)」




私「ふふふ……ふははははは……ふははははwww
「早坂〜、ミスターが笑いながら運転してて怖いんだけど…(;´Д`)」




絶好調でYに恐怖を与えつづけてましたw






当初の到着時間から遅れること約3時間。
お昼過ぎにようやく早坂家に到着しました。
そして早坂家に着いて私の中で張り詰めていたものがなくなり、ようやく正気に戻った私。
すると途端にとんでもない疲労感(主に精神的な)に襲われました。
そのため今までさんざん待たせた早坂が家から出てきましたが、その早坂に私は疲れきった表情しか見せることしかできませんでした。




私「もう、なんか、マジで、すみませんでした…_| ̄|○(疲れきった声で」




おまけに平謝り。
おそらくここまでボロボロな私を、きっと早坂は初めて見たことでしょうw
ぶっちゃけ私も特に言い訳もせずに素直に謝ったのは久しぶりです。
そんな私に早坂は、「運転変わるから、とりあえずミスターは休んだ方がいいよ」と優しく戦力外通告休んでいいよと言ってくれました。








そして運転手を私から早坂に変えた我がファミリアは、ようやく伊豆に向けて走り出しました。










第1部「繰り返す失態」











次回予告







私「あれ?ない…」
Y「ミスター、確か電子レンジの上に置いてなかったけ?」
私「そう言われればそんな記憶が…」
早坂「今日は本当に駄目だな〜、ミスターw」







早坂「よし、あのあばさんはフランクおばさんとするw」







Y「あれ?こんな道知らない…」
私「マジかよ!」







私&早坂「いぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」








第2部「遠き伊豆」