目的地は伊豆〜Y家の血筋は世界いちぃぃぃ!〜 第5部(最終部)

<前回までのあらすじ>


それは小さな旅でした。
場所ははるか陸の彼方…


言葉はネタになって笑いに変わって…
長い宴は終わりを告げて…


旅立つ前の準備は完璧じゃなくて、ネタへの伏線…




目的地は伊豆〜Y家の血筋は世界いちぃぃぃ!〜、最終部、始まります。
















目的地は伊豆〜Y家の血筋は世界いちぃぃぃ!〜






第5部「帰りこそすんなりと?」














3日目






ブーブーブー
ガタガタッガタガタッ




突如部屋に響きわたった不快音に私は強制的に起こされました。
なんなんだよ、いったい…と寝ぼけた頭で思いながら音の発信源を見てみると、そこには全力でバイブして不協和音の四重奏を奏でている4つの携帯がありました。
よくよく確認してみると、全部Yの形態携帯でした。
なんでYが4つも形態を所持しているのかについてはここでは割愛されてもらいますが、4つの携帯が揃ってバイブしてる光景はなかなかに異常です。
しかもやかましい。
とりあえず寝起きの不機嫌な態度で一つ一つ片っ端から止めていきました。(つっても4つですが)


四重奏を黙らせると、途端に静寂に包まれるリビング。
確かに私の記憶には寝る前にYが目覚ましをセットしていた光景がうっすらと残っていますが、なんでバイブ?
普通に音ならせよ、頼むから。
強制的に起こされるにせよ、そっちの方がまだ目覚めがよかったよ。
んで止めたついでにYの携帯で現在時刻を確認。


06:30


寝た時間から考えるとずいぶんと早起きする気満々だったんですね〜Yは。
ですが、当初の出発予定は07:00だったことを考えると、これでも遅いほうなんですけどね。
ただ、このはた迷惑な目覚ましを仕掛けた張本人であるY本人は、爆睡中でまったく起きる気配なしってのがなにか腹立たしい…
思わずそのだらしなく開いてる口に昨日の残りの酒でも流し込んでやろうかという衝動に駆られましたが、残りの酒は全部昨日宴を行った貸別荘なので残念ながら無理となりました(ぉ


んで少しずつ覚醒してゆく頭でよくよく考えたら、みんな何時に起きようとか一切話し合わずに寝ちゃったので、今日何時に起き留べきだったのかが分からない。
おまけに今日何時にここを出発するのかも分からない!
まぁでも当初の07:00は無理でも08:00〜08:30頃にはここを出発できるだろと軽い気持ちで予測を立てました。
となると時間的に2度寝するわけにもいかないので、とりあえずシャワーを浴びて昨日の宴の影響で多少だるい気分と体をスッキリさせることに。



シャワーを浴びて眠気とだるさを飛ばした私は、眠り続ける2人をほっといて昨日宴を行った貸別荘へ向かいました。
一応昨日、起きてから片付けるという結論にいたりましたし、さすがにあのまま散らかしっぱなしにするのもどこか気が引けましたから。
せめて自分が散らかした分は綺麗にしておこうと思ったのです。
んで外に出た私を迎えてくれたのは、雨でした。
といっても小雨程度なんですけどね。
ただこれにより今日走ることになる山道が来たときよりも危険になっていることには間違いなくなりました。


小雨の降る中、石階段を下りてもう一つの貸別荘に到着し、さっそく入ろうとノブに手をかけましたが…


ガチャ
鍵閉まってる…


おかしいな。
昨日鍵を閉めずに解散したような記憶があるんですよね。
もしかしたら、Kちゃんが気付かぬうちに鍵を閉めていたのかしら?
ならばと私は鍵を貸してもらうためにY祖父母の家に向かいました。


Y祖父母の家の呼び鈴をならすと、Yの祖母さんがでてきました。
私はさっそく昨日の片づけをしたいから別送の鍵を貸して欲しいとの旨を伝えたのですが、返ってきたのは予想外の言葉でした。




Y祖母「ああ、あそこならもう掃除しちゃったよ」




ちょ、仕事早すぎw




とりあえず私はYの祖母さんにお礼を言い、その後軽く話をしてその場を後にしました。
しかし、そうなるとやることがなくなってしまいました。
なので我々の宿泊している貸別荘に戻ることにしました。
もう07:30をすぎたことですし、もしかしたら誰か起きてきているかもしれないという考えがあったからです。
そしてその予想は見事に的中し、別荘に入るとちょうど起きだしてきた早坂と遭遇しました。
ただ早坂の調子は悪そうで、昨日の宴の影響を思いっきり引きずってました。
とりあえずシャワー浴びてくるとのことで、早坂は風呂場に向かって行きました。
ちなみにYはまだ爆睡中w




完全に暇になってしまった私は、テレビでも見るかと思ってスイッチを入れました。
チャンネルは当然テレビ朝日
だってこの時間ならボウケンジャーがやってますからw
んで、さっそく見始めたのですが…


ん〜、おかしいな〜
なんで今日のボウケンレッドは脱皮とかしてるんだろ?
おまけに今日のボウケンブルーにいたっては銃使いのクセになんでか銃を一切撃たずに接近戦を挑んでボコボコにされちゃってるしさ…
接近戦が得意な銃使いは某黒猫で間に合ってるつーの。
てか、これカブトじゃん(;´Д`)


なんで、なんでカブトがこの時間(07:30〜08:00)にやってるのさ?
しかもよく見たらコレ、先週放送されたやつだし!
なんで伊豆ではボウケンジャーのかわりにカブトの再放送がやってるんだろ…
少なくとも子供達にはカブトよりもボウケンジャーの方が人気があると思うんだけどな〜
全50話近くあるはずなのに、まだまだ序盤の16話で10台合体してアルティメットダイボウケンとかほざいてるのには爆笑したけどw
これからまだまだパワーアップするだろうから、最終的にはどこまでいくんだろうか、ダイボウケンは…
すでにアルティメット(究極)とか名乗ってるけどw




まぁほかにやることもないので、そのまま見続ける私。
すると08:00になったら今度は今週のカブトが始まりました。
なんで2連発?
もしかして伊豆では、1週目ボウケンジャー2話連続放送、2週目カブト2話連続放送、3週目ボウケンジャー2話連続放送とか意味不明な事をやっているのか?
普通に放送した方が絶対にいいと思うけどな…


とりあえずこれも普通に見続ける私。
ああ、今回のライダーはみんな馬鹿だな〜
相変わらずカブト以外のライダーの扱いがひどすぎるな〜
てか、主人公だからってカブト優遇されすぎだよな〜
と、いつも通りの感想を抱きながら見ていました。
すると早坂が風呂から出てきたので、さっそく今日のことを相談。
んで相談した結果、「なんかグダグダになっちゃったからとりあえず09:00までに出ればいいんじゃないか」といった結論にいたりました。
この結論が出た頃、ようやくYが起きました。
ただ一目で分かるくらいに体調が悪そうです。
間違いなく二日酔いですね。


つまりこの時点で


私←万全ではないが、日常行動には支障なし。
早坂←多少体調が悪いようだが、本人曰く問題なし。
Y←どう見ても二日酔いです。本当に(ry




みんなどこかしらに昨日の影響を引きずってます。
おまけに外は小雨とはいえ雨が降っているので路面が濡れて危険度UP。
こんなんで、はたして無事に帰れるのだろうか…






Yも起きたって事で、さっそく我々は帰り支度を始めることにしました。
といっても、元々荷物を散らかしてはいなかったので、PS2やノートPCを仕舞い、あとはゴミをまとめて終了となりました。
んで準備が終わった我々はおせわになったお礼を言うためにY祖父母の家に向かったのですが、そこで体調が悪化したのか、Yが便所に引きこもるという緊急事態に。
なので私と早坂はY祖母さんの招きにより、Yの体調が多少良くなるまでリビングで待たせていただくこととなりました。
そこには多少2日酔いぎみのKちゃんもいました。
うわ〜、昨日の宴に参加したメンバー、みんな駄目じゃんw


私と早坂はYを待っている間、いただいたコーヒーを飲みながら、Kちゃん達と話に花を咲かせていました。
そこでYの過去話もいくつか聞いたのですが、これはYが以前に語っていた内容だったので、目新しい情報は得られませんでした。
もしここでからかえるネタが入ったら面白かったのに(マテ




結局Yの体調が多少回復する頃にはすでに09:30になってました。
だからといって我々は特にあせることもなく、車に荷物を詰め込んでゆきます。
まぁ一日目なんて早坂家を出たのはお昼過ぎでしたが、それでも20:00頃に到着しましたからね。
09:30なら問題ないといった考えが少しありました。
ですが、今日はゴールデンウィーク最終日なんですよね…
きっと来たときよりも渋滞が…






すべての荷物を積み終えた我々は、3日間おせわになったY祖父母さん達に別れを告げてから出発しました。
ちなみに配置は


私←運転席
早坂←助手席
Y←後部座席


です。
これは私が、
私「とりあえず最初は俺が運転するよ。てか、運転してみたいw」
と早坂に言ったからです。
だって、ここまでの山道を走る機会なんてそうはないでしょうし、それに雨に濡れた山道ってのを一度走ってみたかったのです。
そんなわけで私運転の元、走り出しました。
ルートは来たときのようにひたすら海沿いを走るのではなく、伊豆半島の真ん中、つまり山の中をひた走る414号をひたすら北上するという通称天城越えルート」命名:SPmaster)を行くことにしました。




とりあえずますは松崎町を目指してひた走る我々。
しかし雨で濡れた山道と云うのはなかなかに危険で、私はかなりおっかなびっくり運転となってしました。
マニュアル車のごとく左手を動かして、エンブレを多用してました。
しかもくねくねした山道を走ってるので、二日酔いのYは袋を抱えて完全にグッタリ。
おまけに私も運転者なのに少しずつ気分が悪くなってきました。
そんな私を見かねたのか、早坂が松崎町に着いたら運転を変わろうと言ってきました。
その意見に迷わず賛同する私。
いや、気分が悪くなってきたためか、運転もどんどん荒くなってしまって危険でしたから。
なので松崎町に着いてコンビニに入ったところで、運転手交代。
いつもの低位置に戻った我々は、早坂運転の元、天城越えルートに向かって車を走らせました。


途中、通行止めなどで予想ルートより遠回りすることにはなりましたが、なんとか414号にのることに成功。
そして414号をひたすら北上し始めました。
しかしこの山道、景色という意味では海沿いより劣りますね。
まぁこの季節だからというのもあるのでしょうが。
きっと秋に来れば楽しめるのではないかと思われ。




んで七滝ループ橋をこえた我々は、天城おみやげセンターで休憩することにしました。
んでトイレなどをすませて出発しようとしたところ、突如事件が起こりました!
それは早坂のこの一言が発端でした…






早坂「あれ? ガソリンが…(;´Д`)」






困惑した声で告げる早坂。
何事かと思ってメーターを見てみると、なんとガソリンメーターの針がEをさしており、おまけにガソリンガ少なくなったら点灯するランプも点灯を繰り返しておりました。


この事態にあせる我々。
だって貸別荘を出発するときにはまだ半分近くガソリンが入っていたんですよ。
私のファミリアは満タンで60リットル入るため、だいたい30リットルはガソリンが入っていたはずです。
おまけにリッター11kmは走り、たとえ山道といってもリッター10kmは走ってくれるはずです。
なのでどう考えても300kmは走ってくれるだろうに…
それに何よりもの問題は、突如としてガソリンメーターがEをさしたってことなんですよ。
少なくとも天城おみやげセンターに入る前はガゾリンメーターがEをさすどころか、残り1/4のことよりも上をさしていましたよ。
てことは休憩中にいきなり減ったってことで…
なんですか、誰かに悪質なイタズラでもされたのか?
でもガソリンが漏れているというわけではないようで…




まったく意味が分からずに頭を悩ます我々。
するとガソリンメーターが少しずつ上がっていき、休憩前と同じところをさしました。
おまけにランプも消えた…






なんだったんだ、いったい…(;´Д`)






我がファミリアの意味不明な動作に多少の不安が残りましたが、とりあえず問題ないだろうということで、先に進むことにしました。




その後、我がファミリアは誤動作を起こすことなく順調に走ってくれたので、無事に天城峠を走ることが出来ました。


私「ここで天城越えが流れればなぁ〜」
早坂「残念、入ってない。」


まぁ、そこまでは求めないってw






その後も順調に走り続けた我々は、伊豆半島の真ん中を北上し続けましたが、この414号は最終的に沼津市の方に行く道なので途中で我々は脇道に入り、亀石峠をこえて宇佐美で、1日目におせわになった135号にのりました。
そして後は1日目に使ったルートを逆走するだけとなりました。
もちろん1日目に遭遇した渋滞にももちろん遭遇してしまいましたが、時間的には1日目より余裕があるので特にあせることもなくまったりと進んでいきました。


そして熱海を抜けるところでお昼を過ぎて腹が減ったということで、昼食を取ることにしました。
ですが、このときYは未だに二日酔いのダメージを引きずっており車を降りる気力がなかったようなので、私と早坂だけで昼食を食べに行きました。
そこは海沿いに作られたホテル内にあるレストランで、眺めが最高でした。
もちろん飯もうまかったのですが、私は体調がそれほど回復していなかったのでいつもの食欲がだせずに、残しちゃいましたが。
くそ、万全の状態なら完食どころかおかわりだって要求できたのに!
そして昼食を食べ終えた我々はいよいよ伊豆半島を抜けるべく、小田原を目指して走り出しました。




そして14:00を過ぎた頃、ようやく伊豆半島を抜けて255号にのることが出来ました。
ようやく伊豆半島を出たということでそのまま小田原市内も抜けた我々は、コンビニで休憩をとることにしました。
ようやく動けるまでに体調が回復したYと共にコンビニに入ったところ…






?「いらっしゃいませ。只今フランク10%引きです。」
我々「(゚д゚)!?」






え、この声は、まさか…
フ、フランクおばさん!?


そう、1日目に遭遇して我々を笑わせてくれたあのフランクおばさんのいるコンビニで休憩をしていたのです。
まぁ分かっててこのコンビニにしたのですけどねw
でも、まさかまた遭遇するとは思わなかった。
ちなみに今回はレジのときにネタ行動はしてくれませんでした。つまらん




んでコンビニから出発した我々は1日目に使った道をひたすら逆走しました。
途中、我がファミリアのバックミラーにつける大型のバックミラーを購入するために車屋に寄ったり、給油のためにガソリンスタンドに寄ったりしつつも、確実に早坂家を目指して進んでいきました。
そしてY祖父母の元から出発して約9時間、ようやく早坂家の近くまで帰ってきました。
んで時間的に夕飯の話になったのですが、この旅行で使った金の精算などもあったので、どこかで食べるよりも早坂家で食べようということに決まり、早坂家近くスーパーで購入することにしました。
ですが、そのスーパーの駐車場は満杯で駐車できるまでに時間がかかりそうだったので、早坂家に先に帰って歩いてスーパーに行こうという結論にまとまりました。
実際歩いて行ける距離ですし。おそらく、あたしん家からツタヤくらいまでです。
なので先に早坂家に向かいました。




Y祖父母の元から出発して約9時間半、ついに早坂家に到着しました。
んで軽く一息ついたところで、先ほどのスーパーへ夕飯の買出しに出かけました。


スーパーで夕飯を見繕っていたところ、早坂からスパゲッティがあまっているからそれを夕飯にどう?との提案があり、私とYは食費が浮くとのことで二つ返事で頷きました。
なのでスーパーでは飲み物などを買うだけにして早坂家に向かいました。




そして早坂家で夕飯を食べつつ、この旅行での共用費を計算しました。
結果;一人当たり5348円
となりました。




んで精算し終えた後は、早坂の部屋で少々だべってからYを家まで送り届けるために早坂家を出発しました。
このとき私とYは都内の道がほとんど分からないので、早坂に家の車で私の前を先行してもらうことにしました。
なのでYとだべりながら私は早坂の後ろをストーキングし続けました(ぉ




んで環八にのってある程度走った頃、早坂がコンビニに入ったので、我々もコンビニに入りました。
そこで早坂がある提案をしました。
それはYは自分が送るから、ミスターはY家に寄らずにまっすぐ帰ったらどうか?というものでした。
確かにそれなら私は早めに帰れるので助かります。
なのでその提案を受け入れ、早坂の車にYとYの荷物を移して、再び我々は走り出しました。




そして笹目橋を渡って外環下を走って、17号との分岐点で早坂&Yと別れた私は一人、アパートに向けて車を走らせるのだった…
















・主な登場人物


<私(ミスター)ことSPmaster>
間違いなく今回の旅行のネタキング。彼の「免許証を忘れる」をいう体を張りすぎな行為は今後一生ネタにされていくことでしょう。


<早坂>
今回の旅行では苦労人的な役目を一心に背負ってくれました。でも所々でネタ行動をしているのはとっても彼らしい。


<Y>
今の旅行でも安定してネタを見せてくれました。ネタの数では彼が一番でしょうけど、インパクトという意味では残念ながらSPmasterに劣るという結果に終わりました。










・旅行日数


3日間










・総走行距離


855.0km










スペシャルサンクス


ネ申Y母
Y母の妹さん
Yの祖父母
Kちゃん
















目的地は伊豆〜Y家の血筋は世界いちぃぃぃ!〜