Fifth 〜Eternal Collection Box〜 感想そのに 〜Fifth -TWIN-〜

注:今回の感想はネタバレがかなり多く含まれています。なので簡単なネタバレでも見たくない人は、ほかのタイトルに飛んでください。
















































































今日はFifthシリーズ2作目である、「Fifth -TWIN-」の感想を書きますよ〜








・ゲーム内容
前作である「Fifth」の主人公とマナの孫にあたるのが今作の主人公。
そして今作で育てることになる「天魔」はなんと双子で名前は「エナ」と「リナ」。
ちなみに育成パートは前作から進化して少し複雑になりました。








・システム関係
前作より儀式が成功しやすくなった感はあるが、別の意味で難易度アップ。


ECB版「Fifth」と同じく、システムメニューなどのAVGパートでの基本的なシステム機能は「思春期」のとまったく同じやつです。
やっぱり旧版「Fifth -TWIN-」のシステムでは物足りないと判断したのでしょうね。
そのためシステムメニューの操作性には何も言うことはないです。
ちなみに旧版「Fifth -TWIN-」も中古でゲトーしますた。
旧版「Fifth」と違ってこっちはwin2kに対応しているのですね。
そのうちノートPCにインスコしてみようかしら。




今作での育成パートは、朝におこなうとか精霊石は最大4個までとか儀式に成功すると体力や属性が上昇するなど、基本的な部分は変わっていません。
ですが精霊石自体に大きな変化がおこりました。
それはサイズと数。
前作では精霊石の種類は属性だけですが、今作では属性以外にも大中小とサイズがあります。
大きいほど儀式の成功率が上昇し、小さいほど儀式成功時のHP回復量が多めです。
さらに前作では気にする必要のなかった精霊石の数も、今作では気にしないといけません。
前作では精霊石の所有数が表示されず、どれだけ使ってもなくならないので気にする必要はありませんでしたが、今作には今どれだけ所有してるというのがちゃんと表示されとります。
おまけに精霊石はユウの店で購入する以外に入手法がないものつらいところ。
お金がないと精霊石が買えない、精霊石が買えないと儀式ができないという悲劇スパイラルに突入しちゃいます。
まぁ今作では仕事をしてお金を稼ぐことができるので、無計画でない限り精霊石が0になるということはありませんが。


また今作は天魔が2人いるので、儀式も1日1人しかできないというデメリットがあります。
なのでどっちか1人に固執して儀式をおこなうか、だいたい7:3くらいの割合で2人の儀式をおこなうか、それとも2人平等に上げていくか、などやり方は色々あります。。
ちなみに1人に固執した場合はもう1人はアイテムで体力を回復させることになるでしょう。


それと前作に比べ儀式の成功率は多少楽になった感じがします。
少なくとも前作よりは成功してる気がします。
まぁ今作では%が表示されないので一概にそうとはいえないのですけどね。
むしろ%が表示されないためどの程度までが安全なのか分からず、逆に難易度が上がった気がします。
でもこれは何周かしれてば、大体どの辺りまでがセーフなのかがわかってきますが。


あともちろん今作でも前作同様、天魔の体力が0になったらバッドエンドなので序盤から儀式を成功させ続けることがとにかく重要です。
ですが今作は体力の減少が前作よりも激しく、さらにシナリオによって体力が激減したりしますので、ぶっちゃけ儀式だけでは体力回復が追いつかないこともあるのですけどね。
こうなってしまったら、ひたすら回復アイテムに頼りましょうw


ちなみに今作でも儀式成功時に儀式中のCGを見ることができます。
しかし2人いるからなのか、前作に比べると2個成功しやすいためか、CGは3個成功以上いないと見ることができません。
見れるのはそれぞれの3個成功時と4個成功時なので、計4種類となってます。
前作同様、実に幻想的なCGなのでこちらも一見の価値ありです。




それと、やはり今作でもステータスは物語に一切関与せず、Hイベントにのみ関わってきます。
今作でのHイベントは前作と違って基本的に毎日することができます。
ですが1日で選べるのは1人だけで、残念ながら2人同時に…は無理なようです。
一応特定のイベントで見ることができますが、基本は1人だけです。
さらにステータスが関わってくるといっても前作のように4属性を一定の値にする必要はありません。
なぜなら今作のHイベントは各属性ごとに3パターンで、さらに1パターンごとに台詞違いverが存在するため、都合1属性ごとに6パターンとなっているからです。
これはその1つの属性のみが一定値に達していれば問題なく、さらにそれも一定値を超えていれば見れるというゆるい設定なので、ぶっちゃけステータス調整をしなければならなかった前作に比べるとめちゃくちゃ楽です。
ただ4属性×6パターン、さらに2人いるのに1日で選べるのは1人のみということもあり、何周かしないと全部見れないってのはありますが、どのみちエンディングも数パターンあるので、ルートごとにHイベントを起こす属性を決めておけば気付けば全部見れてるでしょう。


しかしHイベントをすると、おこなったキャラはその日の体力減少量が増えるので注意が必要です。(前作ではしようがしなかろうが、減少量は変化しない。)
特に後半はちゃんと儀式やアイテムで体力回復をおこなっていないと、Hイベントをおこしづらくなりますよ。
そんなことがあるためか、今作ではHイベントはするかしないかを選べるため、しないことも可能です。
そうすれば攻略はそれなりに楽になります。まぁ物足りなさ全開ですが!
ちなみにひたすらHイベントをおこさずにいると、2人でお互いを慰めあう通称レズイベントが発生します。
このレズイベント、何気に3パターンもあるところにスタッフの心意気がうかがえますねw
ぶっちゃけこれを見るためにひたすらHイベントをおこさないというのも、確かにありな気が…(お前終わってるな




あと残念なことに今作は何十回エンディングを見ようが、前作のようにステータス画面に嬉しい変化がおこってくれません!
なんでこの隠し要素をなくしてしまったんですか、スッタフさん!(キモイから黙れ




そして今作で新しく追加されたギルド。
ようするに依頼された仕事をおこなうとお金をもらえる所です。
仕事には簡単な仕事、普通の仕事、エッチな仕事、の3種類あってそれぞれその仕事ごとに要する時間が変化します。
簡単な仕事が一番時間が短くて済みますが報酬は微々たるもの、逆にエッチな仕事はたんまりと報酬がもらえますが時間がかかりすぎるのが欠点です。
今作でも帰りが遅い日が続きすぎるとバッドエンドらしいので、その辺は気をつけましょう。
前作のがトラウマとなってる私は見ていませんが。
てか、この2人があのような目にあうとこなんて見れるかヴォケ!


さて話を戻すと、今作ではこの仕事がとにかくが重要です。
とっとと家に帰ってエナとリナの掛け合いを見たい人や、急いで帰って2人とラブラブイチャイチャしたい人でも、最低限簡単な仕事はこなした方がいいというか、こなさないと絶対に後半がつらくなります。
何故なら上記でも述べているとおり、今作では儀式をおこなうために必要な精霊石を購入しなければならないからです。
これはHイベントで生成される魔石を売って得られるお金だけではまず足りません。
ただでさえ高いゲームの難易度をさらに上げたいという猛者には別に構わないでしょうが、普通にやりたい人はちゃんと毎日仕事をこなすようにしましょう。
どの仕事を選ぶかはプレイヤーの判断にゆだねられますが、とりあえず毎日エナリナとラブラブイチャイチャしたいって人は簡単な仕事か普通の仕事を、とにかく帰りが遅くなって2人とイチャイチャする時間が減ってもいいからお金を稼ぎたいって人にはエッチな仕事をおすすめします。
まぁ一番いいのは適度にエッチな仕事をこなしつつ、帰りが遅い日が続かないように適度に簡単な仕事を選ぶことです。
でも真のお父様をめざす人なら、毎日早く帰って2人とラブラブイチャイチャするために、簡単な仕事以外は選ばないと思われ。
そう私のように…(やったのかよ
ちなみにギルドで仕事をこなすたびにもらえるスタンプですが、カードが全部埋まると、この手のゲームではお約束のアノ展開となりますよ。




あとエナとリナのへっぽこ称号ですけど、いまだにフルコンプできてません…
やれそうなイベントや会話は全部見たのに、いくつか集まっていません。
攻略サイトとかにも載ってないですし…
ほんと、どうやったらフルコンプできるんだろ?
誰か、教えてください(ぉ








・音関係
最後の最後でのアレは、やっぱ反則だって。


今作でも健在なOP映像。
そしてそこで流れるのは、もちろん「Fifthのテーマ」です。
まぁ今作では多少アレンジされており、タイトルも「Fifthのテーマ〜TWIN Ver.〜」となっておりますが。
「Fifthのテーマ〜TWIN Ver.〜」は「Fifthのテーマ」がさらに豪華になった感じで、私的にはかなりお気に入りの1曲。
相変わらず幻想的なOP映像を、さらに幻想的に仕上げています。
もちろん他の曲も出来栄えがかなり良く、Fifthの曲の良さはもはや伝統的といってもいい気がしてきました。まだ2作目ですがw
私的には「学芸会」が結構お気に入り。
あのリコーダーの音が何気にエナとリナの掛け合いに似合いすぎてて、頬が緩む緩むw(危ない人確定


そして相変わらず浮きまくりな、ユウの店のBGM。
一応BGMが前作から変化していましたが、それでもやっぱり曲の方向性は変わってません。
これだけは、どうにも馴染めませんでした。


あと最終シナリオとなる人間編だけは、エンディング曲が歌ありバージョンとなります。
これには正直ビックリした。
今までずっとBGMだけだったので、ああ今作でもボーカル曲はないんだ…と思ってたら最後の最後にニクい演出を…
まぁ最終シナリオでエンディングが変化するってのは今ではさほど珍しくもありませんが、当時としては珍しかったんではないでしょうか?
なんせ今作が発売されたのって、7年前やし。




今作の音声の注目ポイントは、なんといってもリナでしょう。
エナの声もそれなりに幼女幼女な声なのですが、リナの声は完全に幼女です。
特に幼精期の声と舌足らずなしゃべり方は破壊力ありすぎです!
これに関しては、声優さんに拍手を送りたくなりましたw


その他のキャラも普通に聞けるレベルで、前作のように明らかに間違ったキャスティングされているキャラがいなくて安心できるような物足りないような…








・絵、キャラ
エナとリナの愛くるしさと掛け合いは、激・萌!




エナにリナ、2人とも幼精期や少女期の愛くるしさはマジ昇天レベル!(意味不明
相変わらず儀式成功時のCGは秀逸でございます。
今作は絵柄も比較的見慣れたモノになってきて、さらに私のツボを刺激してくれました。
やっぱり私は野々原さんの絵が好きなんだな、ってのを改めて再認識しました。


また今作ではCGイベントが見れる特殊アイテムがかなりあります。
前作ではドレスだけでしたが、今作ではお風呂セットやら縄跳びやらティーセットやら数が豊富です。
これらはすべてユウの店で購入することが出来るのですが、値段がそれなりにするのでぶっちゃけ1周で全部を揃えるのはほぼ不可能だと思われ。
どのみちすべてのエンディングを見るために何周もすることになるので、各周ごとに違うアイテムを購入することをオススメします。




今作ではエナとリナの2人がメインとなります。
エナとリナは元は1人の天魔だったものが、なんらかの理由により2人に分かれてしまった、とのこと。
エナは天使の部分を多く受け継いだため、清楚でおしとやかな性格。
リナは悪魔の部分を多く受け継いだため、天真爛漫でおてんばな性格。
まぁ双子としては良くみかける性格正反対パターンですねw
ここが前作との大きな違いです。
前作では娘がマナ1人だったため、会話は主に主人公とマナの掛け合いとなります。
そのため会話を膨らませようにも限界があるのですよ。
これは登場キャラが少ない以上、仕方ないことです。
一応、後々にRuneが出す「Ricotte 〜アルペンブルの歌姫〜」もシングルヒロンゲームでしたが、普段の会話に参加してくるキャラやストーリーにかかわってくるキャラがそれなりにいるため、会話の狭さを感じずに済みます。
そして今作では娘が2人に増えたことで娘同時の掛け合いができるようになり、結果的に会話の幅を広げることにつながりました。
てか、エナとリナの掛け合いは面白いというか微笑ましいというか、とにかく見てて和みます。
なのでドラマCDとかで、この2人の掛け合いを長時間聞いてたいですね。


前作に引き続き、主人公の良き相談相手となってくれるユウ。
ちなみに前作と今作の両方にでてくるのは彼女だけです。
今作の主人公は前作の主人公の孫にあたる、つまりゲーム内でもそれだけの時間が流れたというのに、何故彼女はほぼ変わらない姿のまま登場するのか?
一応ゲーム内でその理由らしきものは登場しますが、いまいちよく分かりません。
まぁあれです。
気にしたら負けってやつです。(いやいやいや
そして天魔編と人間編ではシナリオに深くかかわってきます。


そして前作にはなかったギルドで仕事の斡旋をしてくれるリン。
これもなかなかに人気の出そうなキャラです。
ただおそらくこのゲームをやるであろう人々にはストライクゾーン外でしょうね。
熟女はいい、もっと幼女を!(お前黙れ


あと今作では天魔編以外すべてのシナリオでサブキャラが話にかかわってきます。
それぞれそのシナリオ限定のサブキャラですが。
ちなみにその中で前作でのリリアナみたいに名前をもってるキャラは魔王ルーだけです。
おそらく彼女は今作でも最重要キャラの1人なので、名前を与えられえたのでしょう。
それ以外のキャラには残念ながら名前はありませんでした。


あと前作同様、主人公はしゃべらず「あなたは…しました。」といった感じに主人公の行動が表示されるだけでした。
やっぱり慣れないですよ、この表現。
でもこれが「Fifth」シリーズではあたり前になってしまってるんですよね…
正直、これだけはどうにも…








・シナリオ
「フィフス」の意味が明かされる、「Fifth」の続編としては良質の出来。




今作では天使や悪魔ルートというよりも、エナとリナのどちらメインの話を進めるかといった方がわかりやすいでしょう。
前作同様幼精期での選択肢により11日目からどちらのかメインのシナリオとなるわけですが、一応その最中でメインキャラを変更することもできます。
前作でいうところの、「天使→悪魔編」や「悪魔→天使編」ですね。
今作ではほかに「天魔編」と前作同様最終シナリオとなる「人間編」があります。
そのため今作のシナリオは「エナ→エナ編」「エナ→リナ編」「リナ→エナ編」「リナ→リナ編」「天魔編」「人間編」の計6つです。
それぞれのシナリオの行き方は、まず10日目までの選択肢でどちらを優先したかというところです。
それによってとりあえず少女期序盤ははエナ編かリナ編かが決定します。(どちらでもシナリオ上に変化はありませんが)
その後2人がお出かけしてきた話を聞くことができるようになるんですが、そのときどちらの話をよい多く聞いたかによって最終的なルートが決定します。
つまり、幼精期にエナを優先して、お出かけ話もエナを選ぶと「エナ→エナ編」へ。
上記でお出かけ話をリナのにすると「エナ→リナ編」となるわけです。
なのでシナリオ分岐条件には天使と悪魔の設定が関わってきませんが、エンディングではちゃんと天使か悪魔になりますよ。
今作での天使、悪魔の条件はステータスの数値です。
地と水の値が多ければ天使、火と風の値が多ければ悪魔となるわけです。
なので「リナ→リナ編」だからリナが必ず悪魔になるということはありません。
ですからシナリオとは別にステータスも気にしていないと、「全シナリオクリアしたのにエナとリナが天使にしかならないよ」といった事態が発生することがあるので注意が必要です。
まぁHイベントの条件もステータス数値なので、Hイベント回収をしつつシナリオを進めていれば自然と天使悪魔両方のエンディングを見れるでしょうけど。


どのシナリオでもエナとリナがこの世界で暮らすうちに、大切な何かを学ぶことに主点が置かれています。
そして人間編以外だとエナとリナは最終的に主人公の元から巣立ってゆきます。
ここらへんは前作とおんなじですね。


今作でのゲーム期間は28日間と前作より少しだけ長くなりました。
幼精期10日までで、11日から少女期となってエナ編かリナ編に入ります。
んでその後の選択肢によってさらに2ルートに分岐し、計4ルートとなります。
そして23日に翼が生えるイベントがありますが、これは「エナ=天使の翼」「リナ=悪魔の翼」とシナリオやステータスに関係なく生える翼が固定されてしまっています。
まぁここでエナに天使の翼しか生えないから悪魔になれないということはなく、エンディングではちゃんと悪魔になってくれますよ。
んでエナ、リナ、それぞれのエンディングを1回ずつ見ると、「天魔編」「人間編」へといけるようになります。
ちなみに「人間編」の難易度の高さは、Fifthシリーズ中一番高いといっても過言ではないでしょう。


ちなみに前作では幼精期7日目から夜に選べるようになった「Hなおはなし」ですが、今作では3日目から行えるようになっています。
名前も「Hなおはなし」から「性教育」とストレートすぎる名前に変わってますしw
もちろん今作でもちゃんとしておかないと10日目におこなう天魔覚醒イベントが起こらずにバッドエンドとなってしまいます。
ついでに少なすぎても駄目で多すぎでも駄目なところも前作同様。
できるのは3日目〜9日目の7日間なので、3〜6回しましょう。
ちなみに恒例のおもらしイベントですが、今作では5日目の朝に絶対発生するようになりました。
CGつきのおもらしイベントはこれだけなのですが、その後少女期にまたおもらしの話がでてきます。
てか少女期になっても直ってないって、どんだけ…
何気に3作品中一番おもらしネタをやってるんだよな…


シナリオ単体の出来で言ってしまうと、前作よりはよくなってると思います。
何より前作では明確な答えが示されなかった「フィフス」について、人間編でユウがちゃんと答えを明かしてくれますし。
まぁ予想通りの答えではありましたけどね。
ただ前作同様バッドエンドはかなり多いです。
もちろん選択肢を1つ間違えただけで即バッドエンドなのも結構あるある…
特に人間編の最後のバッドエンドは、何日も前から何回か選択肢がでてるのにもかかわらずハッピーエンドかバッドエンドか判明するのが最終日なのですよ。
なのでヘタするとバッドエンドが確定してるのに最終日まで進めないといけないという悲劇が起こったりします。





  • 「エナ→エナ編」-

エナと森のお友達の交流とそれに関するちょっとした事件が起こるシナリオ。
とにかく出てくる選択肢はすべてエナ寄りのを選ぶとこのシナリオに入ります。
このシナリオではエナにお友達ができます。
といっても前作の「天使→天使編」にでてきたリリアナのような友達関係とは違いますが。
あれですね。
サモンナイトのミニスとシルヴァーナの関係。
まさにあんな感じ。
そしてそこからエナはあることを学ぶわけです。
ちなみにこのシナリオにはエンディングが2種類存在します。
これは事件解決をお父様が手伝うか、それともエナに頑張らせるかという2択です。
これは手伝うとすべてがうまくいき、頑張らせるとちょっとやりきれない感の残る結末になります。
別にどちらかじゃないと手に入らないCGとかがあるわけではないので、選ぶのは完全にプレイヤーの好みで問題ないですよ。





  • 「エナ→リナ編」-

リナが街で子供達にお菓子を配ってるおじさんと知り合うシナリオ。
幼精期はエナ寄りの選択肢を選び、少女期のお出かけ話はリナのを聞くようにするとこのシナリオとなります。
このシナリオは4シナリオ中、最も成長話ってのが似合いそうな話になっています。
ただそれは肉体面や精神面が成長というわけではなく、このようなこともあるというのを経験したために精神的に成長したといったところです。
そんな感じにリナがあることを学びます。
一応このシナリオもエンディングが2種類あります。
ですが、「エナ→エナ編」のようにどちらかは内容的に確実にハッピーエンドということにはなりません。
おそらくハッピーエンドだと思われる方もどこかやるせない感が伝わってくるものとなっております。
もうひとつの方にいたっては…
この時のCGでのリナの表情がなんともいえません。





  • 「リナ→エナ編」-

エナがお手伝いをしている教会の神父の片思いを実らせるために奮闘するシナリオ。
幼精期はリナ寄りの選択肢を選び、少女期のお出かけ話はエナのを聞くようにするとこのシナリオとなります。
このシナリオはエナが神父の恋を実らせるために奮闘する姿がほほえましく描かれています。
そして神父のヘタレ具合もw
てかエナのような少女に相談しないと好きな相手とまともに話せないってどんだけ…
そんな神父の恋の応援をとおしてエナはあることを学びます。
あとこのシナリオでは天使の翼の影響力というものを再認識できます。
どこの世界でも天使の翼ってのは神秘的なものなんですね。
某黄門様の印籠も真っ青なほどの効果ですわw





  • 「リナ→リナ編」-

リナが大きな屋敷に住む病気の子と出会い、その子を勇気付けるために奮闘するシナリオ。
とにかく出てくる選択肢すべてにおいてリナ寄りのを選べばこのシナリオとなります。
このシナリオはとにかくリナのリナらしさが前面に押しだされた内容となっています。
空気も一番明るくなっており、「エナ→リナ編」とはえらい違いです。
そんな風に男の子を勇気付けてるうちにリナはあることを学びます。
ちなみにこのシナリオにでてくる男の子、シナリオに深くかかわってくるわりには最後まで名前が男の子という不憫さw
まぁまともに台詞がでてくるのが最終日一日前なのでしょうがないことなのですかね。





  • 「天魔編」-

ユウの店でとあるアイテムを10日目までに購入するといけるようになるシナリオ。
シナリオに入る条件が特殊アイテム購入なため、幼精期の選択肢はどちらを優先してもシナリオ分岐には関係なしです。
このシナリオはエナとリナ、どっちか優先というわけではなく、いうならば2人シナリオといったところです。
このシナリオに入ると幼精期や他のシナリオではとても仲の良かった2人が、いきなりお互いの意見を否定したり自分の意見が通らなかったらいじけてしまったりと、今までの2人からは考えられなかった我侭ぷりを発揮してくれます。
そして気付けば、顔をあわせると喧嘩を始めてしまうまでになります。
もちろんこうなったのにはわけがあり、それがこのシナリオのテーマでもあるわけですがね。
色々あって二人はとても大切なあることを学びます。
ちなみにこのシナリオも最終的に娘達は主人公の元から旅立っていってしまうわけですが、その時にエナとリナは合体(だって攻略本のキャラ相関図に合体って書いてあるんだもん)して本来の1人の天魔となります。
ですがこの天魔、名前が「エリナ」なのはいいとしても、問題は声です。
ぶっちゃけエナとリナが一緒にしゃべってるという少々聞きづらいものになっています。
ちょうど龍玉でフュージョンしたときと同じです。
まぁそりゃエナとリナが一体化した姿ですから、こうなるのもおかしくないことなのかもしれませんが、最初からこうだったとするとエリナはエナとリナに別れているのが正しい姿だと考えられるわけです。
だってそうでないと普通にしゃべる声が常時副音声となってしまってるわけですし。





  • 「人間編」-

「Fifth」からの謎である「フィフス」の意味が判明する、まさに「Fifth -TWIN-」真のエンディングといえるシナリオ。
天魔編と同様に特殊アイテムを購入しないとシナリオに入れないのですが、人間編は天魔編一度クリアしていないとハッピーエンドに辿り着けないという特徴があるので、必然的に最後に行うことになるシナリオ。
このシナリオは途中までは天魔編と同じなのですが、分岐後は完全に別物になります。
そしてそこからが、このシナリオの難易度の高さを嫌というほど思い知らされることになるわけです。
それは選択肢とHP減少。
このシナリオでも当然ひとつ間違えるとバッドエンド直行な選択肢があるわけですが、その結果が判明するのが最終日なのでどの選択肢をミスったのかがわかりづらいのです。
さらにHPの減少が激しすぎるのも難易度を上げてる理由のひとつです。
通常のHP減少に加えてこのシナリオ独特のHP減少が入るため、結果としてとんでもない量のHP減少がおこってしまいます。
こうなるとぶっちゃけ儀式で回復しようとしてもかなり厳しいのでおとなしくアイテムで回復した方がいいでしょう。


シナリオの内容としてはエナとリナが喧嘩してしまっているくだりは天魔編と変わらないのですが、分岐してからこのシナリオ専用のキャラである魔王ルー、そして前作から登場しているユウ、と重要キャラが思いっきり関わってきます。
さらにエナとリナにもある気持ちの変化が現れます。
んでその変化は2人にとって負担となってしまっている…
そんなときにささやかれる魔王ルーの提案…とお父様を悩ませる問題が次から次へと起こります。
そして最後の最後で明かされる「フィフス」の意味。
前作では結局明かされませんでしたが、今作でようやく明かされます。
この「フィフス」とは(以下重大なネタバレなため反転)

土、水、火、風の4大元素とは別の5つめの元素である「愛」のこと
(反転終了)だそうです。
まぁおおかた予想通りではありましたが、とてもファンタジーものらしい表現で、私はこういうの嫌いじゃないですよ。
たしかにこれがあれば天魔も人間になれるな、と納得しちゃいましたしw(ぉ


また今作での人間編のラストの展開はその前のイベントの効果で、前作のように唐突ではなく普通に納得のいく展開に仕上がっています。
まぁこれは前作があまりにも唐突すぎたってのがあるのかもしれませんが。
それと終盤で見れるユウと魔王ルーの会話もラストの展開を盛り上げるのに一役買ってます。
むしろこれは「Fifth」「Fifth TWIN」という2つの物語のラストを盛り上げるための会話とも思えたのですが。
もし旧版「Fifth TWIN」が発売された当時にこのシーンを見たら、「Fifthシリーズはこれで完結か〜」と思ったことでしょう。








・まとめ
いい意味で進化を遂げた、「Fifth」の続編にふさわしい作品。。




「Fifth」をやった人なら間違いなくおすすめできる作品です。
やったことない人にはまず「Fifth」をやってから「Fifth TWIN」をやってほしいですね。
その方がより楽しめること間違いなしですから。
シナリオも前作よりしっかり書かれているためか、物足りなさがだいぶなくなりました。


まぁ相変わらずな儀式の難易度やバッドエンドの多さはどうにかしてほしいですがね。
儀式の失敗率が高すぎるのは、ほんとどうなんだろ…


ですがそれもちんまい娘とのラブラブな日々を送るためと思えばこの程度の試練、乗り越えられるはずです!(マテマテマテ


ロリーなゲームが好きな方、ちんまい娘とのラブラブな日々を送りたい方、双子萌えな方、あえて難易度の高いゲームに挑戦したいMな方、などは是非やってみてください。