木崎湖再逢 第5話

そんな感じに楽しんでいましたが、一人また一人と眠気に負けていくうちに、そろそろ解散しようかということになりました。
そして私と早坂はここで関西組にお礼と別れを告げて、車へ戻りました。
んでなんとか眠たい頭を働かせて昨日と同じ要領でシートを倒して、その上に寝袋を敷いて寝ることにしました。
一応寝る前に携帯にアラームをセットしておきました。
明日はただ帰るだけですが、少しでも渋滞を避けるために起床予定時間は05:00としたからです。
まぁ宴会がお開きになった頃には00:00を過ぎてましたけど。
そして横になった途端、この日の疲れが一気に襲ってきたのか、すぐに深い眠りについてしまいました。







木崎湖再逢






第5話 「よりみちのかえりみち」












眠りついてから何時間、いや何十分でしょうか、正確にはわかりませんでしたが突如起きだした私。
とりあえず早坂を起こさないように車から出て真っ先にトイレに向かいました。
なんか、えらくフラフラするというか気持ち悪いというか…
完全に悪酔いしてますね、コレ。


このときはリバースするまでには至りませんでしたが、体調面はすでに最悪状態。
4倍界王拳使用後並にボロボロですよ…
絶対にスバルさん特製調合酒の影響だよ、コレ…
まぁ調合をお願いしたのは私なんで、自業自得ですが。
くそ〜、調子に乗って飲み干すんじゃなかった…
とりあえず車に戻って横になりましたが、そこからは熟睡できず少し眠っては目が覚めるの繰り返しでした。






そして05:00。
なんとか起きだす私と早坂。
しかしお互いに、かーなーりグッタリ。
2人ともまったく本調子ではありません。
ですが今日は帰らなければならない日なので、とりあえず動き出す私と早坂。
しかし私がとても運転できる状態ではなかったので、早坂がハンドルをにぎっていざ都内へ。




と思いきや数分走ってコンビニへ。
そこでこれからの長距離走に向けての買い物をすることにしました。
といっても私は即行でトイレに駆け込みましたが。
いや、いいかげん限界だったのですよ。
そしてトイレで盛大にリバース。
もう胃の中からっぽにしました。
(食事中の方、お見苦しい文章大変申し訳ございませんでした。)


そんなわけで少し体調が回復した私。
そのままコンビニでお茶とガムを購入し、それらを口にすることで無理やり頭と体を覚醒させました。
なんでこんなことしているのかいうと、実は昨日早坂と決めた予定では、まず私が運転してある程度走ったら早坂と交代することになっていたのですよ。
なのに私が昨日の宴会のダメージを思いっきり引きずっていたため、急遽早坂が運転することになったわけなのです。
ですが早坂も体調が万全どころか、私と大差ない程にボロボロな状態。
さすがにそんな状態の早坂にまかせっきりにしてしまうのは、普段自分勝手な私でも気がひける…
というわけでそのまま早坂と交代し、私がハンドルを握りしめ、いざ出発です。
この時点で時刻は05:15
当初の出発予定から15分ほど遅れてしまっていますが、この程度の遅れなら問題ないレベル。
そして助手席で眠る早坂を横目に、ファミリア君を走らせました。


しかし、いくら無理やり体調を回復させたとはいえ、所詮は一時しのぎ。
運転を始めて数十分経った頃には、眠気や吐き気に襲われてました。
それでもさっきコンビニで買ってきたブツで誤魔化しつつ運転してました。
気分はまさに主役が駆けつけるまで耐えしのいで時間稼ぎをしてる脇役ですよ。
まぁそんなかっこいいものじゃないですけどね。






そして走り続けること約2時間。
諏訪市内を走ってるところで早坂起床。
それなりに眠れたためか、体調がだいぶ回復したようです。
それに引きかえ私は限界寸前。
まさにSPIRITSの京都激闘編後のライダー2号のようにボロボロですよ…
そんな私を見かねてか、早坂が運転交代を申し出てきました。
なので、諏訪市を過ぎての山道で路肩に駐車できるスペースがあるところでとりあえずそこに駐車。
そして寝袋を畳む等の車内整理をした後、早坂に運転交代しました。
んで早坂がファミリア君を走らせる中、私は助手席で横になって休ませてもらいました。
すると今まで耐えてた分の疲れが一気に襲ってきたためか、いつのまにか眠っていました。






そして眠りから目覚めた私が見たのは、甲府市内の町並みでした。
早坂と交代してから約1時間半が過ぎており、いつのまにか甲府市に到着してたみたいです。
それにしても、木崎湖を出発して3時間強。
実に順調ってか、予定よりも早いくらいです。
これってヘタしたらお昼過ぎには都内に入れそうなペースではなかろうか。


そんな感じに走っていたところ、突然早坂が土産を買って帰りたいと言い始めました。
実際先程も書いたとおり、時間的には余裕ありまくり。
それにせっかくここまで来たのだからということで、まっすぐ帰らずに寄り道して帰ろうという早坂の意見に私も賛同しました。
なので近くの観光地をPSPナビと地図で検索した結果、寄り道先を距離的に丁度いい河口湖に設定した我々は、甲州街道をそれて地図とPSPナビを頼りに走る続けました。




んで河口湖に向かって車を走らせていたところ、ふと早坂が
「富士の樹海の近くにある鍾乳洞にも寄ろう」
と言ってきました。
そんなものがあることを知らなかった私は、当然興味を覚えて行ってみたくなったので早坂の意見に賛成しました。
そんなわけでナビで鍾乳洞の位置を検索しましたが、検索の仕方が悪いのか出てこない…
なので地図を用いて目的地の正確な場所を確認することにしました。
ナビのようにすんなりとはいかなくとも、大体の場所となんとなくの名称させ分かれば、地図だけでも場所を特定できるので。
そんなわけでちょこちょこと早坂に確認しながら地図とにらめっこすること数分。
なんとか場所と名称を特定しました。
どうやら行こうとしている鍾乳洞は樹海の中にあるようで、名称は「富士の風穴」。
そしてナビにその場所までの道案内をまかせ、一応私も地図を見続けながら富士の風穴に向かいました。






そのまま車を走らせること約1時間。
なんだか以前に見たことがある風景が出てきました。
すると早坂がここは2年前に卒研合格旅行で通った道だと教えてくれました。
そこでようやく思い出しました。
たしかに2年前、スキー場に向かうのにこの道使いましたわ。
いや〜、懐かしい。
そういやあのときはスケートやらスノボやら色々初挑戦が多かったなぁ…
またあのときのメンバーが集まって旅行というのは難しいですが、またみんなでどこか行きたいですね。


そしてたまに早坂が風景を撮影するために停車しつつも走り続け、ようやく樹海に到着しました。
んでそのまま富士の風穴を目指したわけですが…






入り口がわからず




華麗にスルーしちゃいましたw






いや、普通にわからなかったとです。
両脇を生い茂る木々に囲まれた道のどこかに入り口があるらしいのですが、同じ風景が延々と続くだけで、入り口がどこにあるかなんてさっぱりわかりませんでした。
なので樹海を過ぎたところで風景が一気に開けた撮影ポイントらしき場所があったので、そこに一旦駐車。
そこから本栖湖を撮影しつつ地図とナビでもう一度富士の風穴へ行ける道の入り口の場所を確認。
見直してみたところ入り口までの道は間違っていないことを再確認。
となるとさっきの道のどこかに富士の風穴への入り口があるはずです。
てなわけでさっきの道をゆっくりと戻りながら入り口を探しました。
するとようやく入り口らしき場所を発見しました。
てかこれ、こっち側から来たからわかったわけで初めに通った方向からじゃ木々が邪魔して入り口見えないって。
おまけに標識もなんもないときたものです。
せめて小さな標識で構いませんから、ここが入り口ですって書いておいてほしいものですよ。




さて無事入り口を見つけたわけですが、どうやらそこから富士の風穴までは樹海の中を歩いて向かうみたいです。
なのでちょっとした空きスペースに車を停め、そこから富士の風穴まで歩いていくことにしました。


んで樹海の中を歩いていく私と早坂。
いや〜樹海って初めて来ましたけど、なんか普通の森とさほど変わらないですね。
なんてゆうか心霊ビデオとかで見てきたイメージだと、異質な空気というか普通の森とは明らかに異なる異常な空間という印象がありましたが、歩いている限りではそれが単なるやりすぎ演出だったことがよくわかります。
確かに普通の森とは何か違う空気が流れていますが、それは異質というよりはむしろ神秘的といったほうが正しい気がしました。
まぁこれで枝からぶら〜んとぶら下がってる物体とか見つけちゃったら、神秘性もくそも感じなかったでしょうけど。


また、周りの風景を撮影しながら風穴目指して歩いていると、結構同じ目的と思える人とすれ違うんですよ。
こういうのを見てると樹海って普通に観光ポイントのひとつなんですね。
私の中では、今まで友人に見させられてきた心霊ビデオの影響ですっかり心霊スポットと化してましたから。
これが情報操作か…(ぇ
自分の中の樹海に対するイメージを変えながら歩いていたところ、ようやく富士の風穴に到着しました。


さて富士の風穴ですが、それは道の途中でぽっかりと穴が開いてる場所があり、その穴の中へ降りていくとそこが富士の風穴のようです。
なのでさっそくその穴の中へ降りていくことにしたわけですが、これがまた凄い。


少し穴の中に入っただけではっきりとわかるほど空気が変化したんですよ。


さっきまで暑かったのに、一気に空気が冷たくなりました。
まだ風穴の中に入っていないのにもかかわらず、すでに半袖だと寒いくらいです。
そして穴の中へ降りた私と早坂。
んで早坂が富士の風穴を撮影する中、私はさっそく富士の風穴の中へ潜入することにしました。
ですが風穴とは鍾乳洞。
つまり洞窟なので中へ進めば進むほど一気に暗くなっていくわけです。
そうなると携帯電話のライトしか明かりがない私ではある程度以上進むめるわけが無く、結局途中で引き返すことになりました。
もう少し奥まで進んで見たかったなぁ…
そして風穴を堪能したということで穴の中から出たわけですが穴の外に出た途端、温度差で早坂の眼鏡とデジカメのレンズが一気に曇りました。
おいおい、風穴の中と外じゃどんだけ温度差があるんだと…






風穴を堪能した後、車に戻った我々は土産を買って帰れそうな場所が近くにないかPSPナビを使って検索。
すると近くに「鳴沢氷穴」なる場所を発見しました。
どうやらここは、さっき行ってきた富士の風穴とは違って土産屋があるようです。
というわけで、さっそく鳴沢氷穴に向けて車を走らせました。


んで走ること数分、鳴沢氷穴の駐車場の入り口に到着しました。
しかしそこで目にしたのは、駐車場に入ろうと並んでいる車による長蛇の列でした。
もう渋滞も渋滞、ひどいもんですよ。
まぁ他のところに行こうにもまた場所を探すのがめんどうだったので、我がファミリア君もその渋滞に加わったわけですがw


しかしこの大渋滞を見てると、富士の風穴に行った我々の選択は大正解だったようですね。
現に数える程度しか人がいなかったので、風穴を静かに心から堪能できましたし。
するとどうやら早坂も同じことを考えてたようで、車内では


早坂「富士風穴に行った俺らは勝ち組www」
私「でもここで渋滞にひっかかってる時点で負け組なんじゃ…」
早坂「違うんだよミスター。僕らは目的が違うからさ。氷穴を見に来たわけじゃなく土産を買いにきただけだからさ。」


といった感じの会話で盛り上がってました。




そして富士の風穴からここに来るまでにかかった時間の何倍もかかってようやく駐車場に入って駐車することができた我々。
氷穴に入るために駐車場に入るまでの渋滞すらも上回る長蛇の列に並ぶ観光客を尻目に、私と早坂は颯爽と土産屋に向かいました。
とりあえず私は会社用と実家用と自分用に土産を購入。
まぁ会社といっても派遣先ですが。






んで丁度正午になった頃。
土産を購入し終えた我々は「富士風穴に行った俺らは勝ち組」と話しながら車へ戻り、次の目的地について小会議。
地図を見ながら色々話した結果、精進湖に行こうということにまとまり、さっそく精進湖に向けて車を走らせました。


んで精進湖に向かう途中、昔早坂がオリエンテーリングで歩いた樹海の遊歩道とそのときに寄った富岳風穴の土産屋を発見しました。
ですが人が多くてとても寄れそうにないので華麗にスルー。
真っ直ぐと精進湖を目指しました。




氷穴を出発して十数分、いよいよ精進湖に到着しました。
んで精進湖を見る前に時間も時間なので昼飯といこうかということで、精進湖のほとりのレストランへ。
さっそく店内へ入りメニュー確認。
すると「冷やしほうとうなるものを発見しました。
ほうとうといえば、2年前の卒研合格記念旅行でメンバーの半分以上を倒した宿敵。
まさかこんなところで再び遭遇することになろうとは…
しかし冷やしとなればやつの最大の武器である「熱さ」を封じたも同然。
あとは量ですが、それなら常人より大食いな方である私にはたいした問題ではありません。
つまり、今回は私に分があるってことですよ!(は?
なので前回の雪辱を晴らすためにさっそく注文しました。
ちなみに早坂は普通にそばを注文してました。


そして運ばれてきた冷やしほうとう
竹でできた器に氷と一緒に入っててなかなかに風流ですね。
てか、そうめん以上に似合ってないか、これ。
んで味のほうですが、普通においしいとです。
てか、ほうこうってこんな味だったんですね。
前回はただ猛烈に熱いってだけでぶっちゃけ味なんてわからねーよ状態でしたので。
とりあえず今度熱々のほうとうを食べることがあったら、できるだけさましながら味わって食べるようにしようと心に誓いました。


んで昼飯後、食後の休憩をかねてレストランの目の前に見える精進湖を撮影することにしました。
といっても早坂のようにデジカメなんぞを持っていない私は、携帯のカメラでいい感じに撮影できないものかと色々試してみましたが、1分程度で無理だと悟り適当に精進湖を眺めてました。






そして撮影終了。
時刻は約13:00。
時間的にそろそろ帰ろうかということで、我々は精進湖を後にして帰宅ルートへと車を向けました。
しかし走り始めて数分、道中でコウモリ穴なるものを発見しました。
そのコウモリ穴なる場所にとても興味を覚えた我々は急遽ルート変更。
そのままコウモリ穴に車を向けました。




んでやってきましたコウモリ穴。
どうやらここはヘルメット必須らしく、穴に入る前に渡されました。
おいおい、ヘルメットで頭をガードしろってことは、もしかして頭上からコウモリが飛来してきたりするんですかね?
そいつはなかなかに面白そうだということで期待に胸を膨らませ、いざコウモリ穴内部へと向かいました。


さてコウモリ穴ですが、ここも富士の風穴と同じで中に入った途端空気が変わって一気に汗が引くほど涼しかったのですが、人が多いせいか富士の風穴ほど涼しくはないですね。
てか、人多っ!!
場所によっては渋滞しちゃってますよ。
鳴沢氷穴みたいに入り口から渋滞ってか順番待ちとかしてなかったので油断してましたが、結構人多いよ。
おまけに天井が低い箇所が多く、しゃがみ歩きで進まなきゃいけない場所の多いこと多いこと。
私はアクションゲームのキャラかいなと思えてしまうほどです。
でも運動神経や反射神経は皆無なので、連続ジャンプ渡りはかんべんな。(ぇ


まぁ進みづらいのはこの手のアトラクションなどではあたり前なのでどうでもいいですが、問題は結構整備されてしまっていること。
おかげで神秘性は、かーなーり低め。
正直富士の風穴に比べると面白みが…
ここでコウモリにでも遭遇すれば盛り上がったのでしょうが、そんな面白イベントは一切なし。
でもきっとここにYがいれば(ry






そしてコウモリ穴から脱出した私と早坂。
さすがにそろそろ帰ろうかということで、今度こそ帰宅の途につくことに。
とりあえず道案内はPSPナビにまかせて早坂家を目指しました。
途中渋滞にはまりつつも甲州街道へ帰還。
あとはこのまま甲州街道をひた走る〜ということだったのですが…






え〜らい渋滞してるのよね、コレが。






さすがにこれは勘弁ということで、どこか裏道はないかと地図とナビを使って検索開始です、はい。
すると多少遠回りになるも渋滞と無縁そうな道を発見したので、そっちを進むことにしました。
この道、最初は思いっきり山道だったり道幅が細すぎだったりで少々不安に思ったのですが、予想通り車通りが少なく一気に進んでいけました。
なので気付けば都内入りしてました。
そしてそのまま順調に進み続けてきた結果、18:00になる頃には早坂家近辺に到着しました。
このまま真っ直ぐ早坂家に向かってもよかったのですが、着く前にどこかで夕飯にしようという流れになったので、もはや定番となったあそこで夕食ということに決まりました。
しかしそうなると、まだ少々夕飯には早い時間。
なので早坂家近くのゲーセンで多少時間つぶしをしました。
もしここにマジアカがあれば軽く1、2時間つぶせるのですが残念ながら置いてないらしく、太鼓の達人などで時間をつぶしてました。




んで時間つぶしした後、さっそく我々定番の店「馬車道」に向かいました。
そこで雑談しながら夕食。
そして腹を満たした後、早坂家へと向かいました。
んで早坂家に到着後、早坂と別れた私は実家に土産を届けるためにアパートではなく地元に向けて車を走らせるのでしたとさ。










ちなみに実家に土産を届けた後そのまま万代に向かったのですが、そこで偶然Seraph達と遭遇。
んでSeraphに夏コミでのおつかいを頼まれたことで、このときはまったく予想だにしていなかったゆかりんライブへのフラグが立ってしまったのでしたとさ。
















・主な登場人物






[関東組]


私ことミスター、もしくはSPmaster
早坂




[関西組]


ハルヒさん
スバルさん
堕天使さん
飛鳥さん
kouさん
千影さん




みずほプロジェクトに参加した皆さん。










・総日程
3日間










・総走行距離
覚えてませんわ










・写真
木崎湖再逢のは、全部私が撮影したやつです

















木崎湖再逢










終  劇