仮面ライダー クライマックスヒーロ−ズ 感想

PSでクウガのゲームが発売されてから、毎年必ず発売されていたライダーの格ゲー。
しかしPS2版カブトを最後に、何故かゲームが発売されなくなってしまいました。
そのため、電王、キバは放送終了後もゲーム化していません。
両作品とも主役ライダーのフォームチェンジ要素が多彩なため、ゲーム化すれば面白くなりそうなんですけどね……


駄菓子菓子、カブトのゲームから早3年。
久々に仮面ライダーがゲーム化されたのです。
そう、それが今回感想を書くことになる、










仮面ライダー クライマックスヒーロ−ズ










・ゲーム内容
ギャラリーモードが地味に面白い。


クウガからディケイドまでのライダー達が登場する格ゲー。
登場といってもほぼ主役ライダーしか出ないですけどね。




ゲームのメインとなるのは、主にディケイドを操作して各ライダーの世界を巡る「ディケイドモード」。
内容はギルティギアミッションモードよろしく、「制限時間内で勝利する」「フォームチェンジして勝利する」「ライフが1/3の状態で勝利する」などの条件を満たして、相手に勝利することといった感じです。
ただギルティギアのような不可能としか思えない超難関ミッションはないので、格ゲー経験のある人ならさして苦労することなくクリアできるレベルとなっています。
だがSランククリアを目指すと、一部のミッションで苦労しますが。
ちなみにディケイド以外にも、他のライダーを使用して戦うミッションもあったりします。
またこのモードを進めていくと、ディケイドのフォームチェンジ、ファイナルフォームライド(以下、FFRとする)、超必殺技を習得することができるようになっています。
つまり、ディケイドはこのモードを進めていかないと、最大の特徴であるカメンライドやFFRが使えないわけです。


ちなみにディケイドモードで巡ることになる各ライダーの世界は、ディケイド本編で巡ったパラレルワールドの世界ではなく、各ライダー本編の世界となっています。
これには賛否両論あるでしょうが、私的にはディケイドが過剰に世界に干渉していないので、これはこれでありかなと思いました。
決戦に向かうライダーの決意を確かめるためにあえて戦ったり、意固地になってるライダーの頭を冷やさせるために戦ったりと、あくまでライダーだけに干渉するわけですし。
私的には、士がヒビキの飄々とした態度に振り回されるシーンがお気に入り。うん、やっぱヒビキはこういうキャラだよなw


またディケイドモードには隠しミッションがあり、そこではG3-Xやガタックなど、ディケイドモードでしか使用できないライダーを使うことが出来ます。
ただこいつらは……
とりあえずこの件の詳細はキャラ別解説で。






また今作にはディケイドモードの他に、バトルモードやサバイバルモード、トレーニングモードやギャラリーモードなどいくつかのモードがあります。
バトルモードは、2PやCPUと対戦する一般の格ゲーでいうところの対戦モード。
ただし、何故かCPUとの対戦はCPU操作の各ライダー相手に次々と戦っていく、実質一般の格ゲーでいうところのアーケードモードとなっています。
しかも対戦相手を選べないので、特定のライダー対策に練習することができない仕様になっています。なんでやねん。
そんなわけでぶっちゃけ下記のサバイバルモードと、そこまで違いがありません。
あるとしたら、対戦のたびにライフが回復することと、一定数のライダーに勝利するとスタッフロールが見れるところですかね。


サバイバルモードは、CPU操作のライダー相手にどれだけ勝ち抜けるかを競うモード。
もちろん他のゲームのサバイバルモードよろしく、勝利してもライフは回復しませんのであしからず。


レーニングモードは、最近の格ゲーではもはや標準搭載されているのがあたり前となったモード。
でも仮面ライダーのゲームで搭載されているのは珍しいな〜と思ったので調べてみたら、なんと平成ライダーのゲームではPS版クウガ以来となるらしいです。
とりあえず、ゲージ系自動回復機能やら入力キー表示など基本的な部分は搭載されているのですが、CPUに受け身を取らせる設定がないなど、どこか抜けているのがちょっと…
ちなみに相手をCPU操作にすることをできるので、特定のライダー対策として練習したい場合などに最適です。


ギャラリーモードはもはやライダーゲーム定番のモード。
いつもどおり、TV本編の小ネタを見ることが出来るなど、あいかわらずファンには嬉しい内容となっている。
そして例年通りTV本編が終わる前にゲームが発売されてしまう関係上、スチール写真などはTV本編中盤くらいまでしかないわけですが。
同じ理由で対戦後に入手できるガンバライドカードも、中途半端な数しか集まりません。






このゲームでは当然CPUのレベル設定も出来るのですが、難易度を一番高いVeryHardにしてもたいして強くなった気がしないのは、なんでだろう?
正直VeryHardにしても、バトルモードをクリアするのたいして苦労しないし。
さすがに、CPUの入力の速さが異常すぎる昔の格ゲー程とは言いませんが、せめてある程度コンボや戦術を組まないと勝てないくらいにしてほしかったです。
まぁこの辺は元々子供向けだからしょうがないですかね。










・システム関係
どこもかしこも今ひとつな面ばっかだな、ヲイ。


格ゲーというと大まかにわけて、2D格ゲー(例:ストリートファイター)、3D格ゲー(例:バーチャファイター)、ステージは3Dだけどバトル自体は2Dの格ゲー(例:鉄拳)、の3タイプがありますが、今作はステージは3Dだけどバトル自体は2Dの格ゲーとなっています。
ちなみにステージは3Dだけどバトル自体は2Dというのは、鉄拳以外だとテイルズ オブ シンフォニアの戦闘システムなんかが有名ですかね。
まぁ上段下段の判定がないので、純粋な格ゲーと比べると戦略性に欠けますが、それはライダーゲームにとってはいつものことなので、特に気にはなりません。
また何も入力していない状態で攻撃を受けると自動的にガードする仕様になっているのですが、その影響なのか方向キーの左(2P側では右)入力でのガードの入力判定がえらく甘いんですよ。
ガードしようとしたら後ろに下がってしまい、結果ぼこられることが何度もあったなぁ……


そして今作にはライダーキャンセルという、ギルティギアでのロマンキャンセルと同じシステムがあるのでコンボをガンガン繋げられるため、バトルの爽快感はなかなかのものです。
ライダーキャンセルは攻撃を当てた瞬間に方向キーの右(2P側では左)を素早く2回押しするというもの。
ただしこれはダッシュと同じ入力なので、ぶっちゃけ誤発動しやすいのが難点。
おまけにライダーキャンセルの使用にはライダーゲージを消費するので、誤発動連発で気付いたらライダーゲージが消費されまくっていることも何度かありました。
なので、コンボ中の距離詰めにダッシュを使う場合はワンテンポ遅らせて入力する必要があるのだが、そのせいでコンボを抜けられてしまうこともあるのがどうにも気に入らない。
やっぱ私には、ロマンキャンセルのようにボタン同時押しの方がやりやすいです。


他にはスペシャルアタック(以下、SA)やスペシャルガード(以下、SG)という各ライダー固有の特殊技もあります。
特にSGは、ガード中だけでなくのけぞり中でも問答無用で発動できるので、かーなーり強力。
その分ライダーゲージの消費量も多いのですが、一定時間ライダーゲージを使い放題となるフォ−ムチェンジ時だと連発できるようになるのは、正直どうかと思った。
だって殴りかかると、問答無用でSGでカウンターされるんですもの。ひどい話だ。


そして今作最大の特徴ともいえる、フォームチェンジ。
パッケージ裏にも書かれている通り、今作ではバトル中にフォームチェンジすることができるわけですが、これがどうにもトホホな部分が強い。
とりあえずライダーゲージがMAXまでたまらないと使用できないのは、まぁしょうがないでしょう。これには目をつぶります。
でもね、クウガや電王など複数のフォームを持っているライダーに関しては、何故かそのうちの一つにしかフォームチェンジできない仕様になっているのです。
これは私的にすっごいガッカリポイントでした。
てか、公式HPに「電王は4つのフォームにチェンジ可能」とか書いてあるので、てっきり4フォームに自在にフォームチェンジできると思っていたのに、蓋を開けてみればキャラ選択時にどれかひとつのフォームを選ぶことになり、そのバトルは選んだフォームにしかなれないのです。
そのため、
・ペガサスフォームで遠距離からズバズバ射撃を行い、業を煮やした相手が無理やり接近してきたらタイタンフォームになって迎え撃つ。
・相手との間合いがあるのでドラゴンフォームになって奇襲攻撃。攻撃後すぐにマイティフォームになって追撃。
といった感じのフォームチェンジを応用した戦い方は、残念ながら出来ませんでした。
これはフォームチェンジをウリにしている今作でなら、是非とも再現してほしかったんですけどね……
特に平成ライダーで唯一、各フォームごとの特性をちゃんと戦いに応用していたクウガがいるんですし、せっかくなのでそれをゲームで再現したくなるってものじゃないですか。なのに、なぁ……
そんなわけなので、もちろんディケイドもバトル中にカメンライドできるライダーは一人だけです。せっかくのカメンライドが……




あと、これは私だけなのかもしれませんが、ディケイドモードでリトライがないのが不便すぎです。
特に時間制限つきのミッションやクリアランクでSを目指すときなどは、失敗がわかりやすいのでリトライでやり直したいと思うのですけど、あるのはミッション選択画面まで戻るミッションセレクトか、もしくはメインメニューまで戻るしかないんですよ。
そのためミッションをやり直したい場合は、いちいち選択画面まで戻ってまたミッションを選ぶことになるため、実にめんどくさいです。
しかもロード時間がそれなりに長いので、どうにもテンポが悪いのです。
てか、メインモードが条件を満たすミッションな時点で、どう考えても必要なシステムだと思うんですけどね……
ほんと、こういうかゆいところに手が届かないゲームだよなぁ。






ちなみに今作には、ちいさなお子様向けに「かんたんモード」というものが搭載されています。
これは基本操作を簡略化するモードで、ぶっちゃけボタン連打してるだけでフォームチェンジや超必殺技が使えるようになっています。
さらにゲーム中の文章がすべてひらがなになるなど、本当にちいさなお子様でも問題なくゲームを楽しめるような配慮が施されています。
おそらくこのモードなら、コントローラーを下に置いてボタンを無邪気に連打するお子様でも、それなりに楽しめるのではないかと思われ。










・音関係
主題歌熱い! これだけはガチ!


どういう繋がりなのかは知りませんが、主題歌を歌っているのは古谷徹さんだったりします。
そして歌詞に「変身!」の叫びが入ってたりと、何気に最近のライダーの主題歌より、よっぽど仮面ライダーの主題歌っぽい。
ただCD発売とかの予定はなさそうなのが、実に残念です。
出るかどうかは不明ですが、このゲームのサントラが出たときには、是非ともフルバージョンを収録してください。お願いします。




また戦闘中のBGMですが、全てがゲームオリジナルの曲なのでTV本編の曲は一切登場しません。
これは私的に結構不満です。
せっかくバトルステージがTV本編で使用された場所を再現しているというのに……
まぁ曲自体は悪くは無いので、そこが救いですかね。




また声なのですが、ライダーの中の人はディケイドとディエンド以外、別人になっているので注意が必要。
なので、似合ってない人は本当に似合ってない……
ガタックなんて、聞くに耐えないわ……
まぁアギトや響鬼などオリジナルキャストに結構似ている人もいれば、カブトのようにまったく似てないけどそれが逆にそのライダーに似合ってる人もいるんですけどね。
そんななか、イマジンやキバットタツロットなどTV本編でも声優が演じていた場合は変更されていないので、ファンの方は安心していいですよ。
ちなみにギャラリーモードでは、各ライダーのボイスを聞くことも出来るのですが、なんとそこでは各ライダー本編での名台詞がゲームオリジナルキャストで聞けるというカオスな内容になってます。
それぞれの演技力が試されていて、オリジナルキャストと比べるように聞いてみると実に面白いですよ。










・キャラ
使用できるライダーが少ねぇ! たったこの程度かよ!


ぶっちゃけそれぞれの作品の主役ライダーしか登場しません。
一応準主役ライダー組としては、ゼロノス、イクサ、ディエンドの3名だけが登場します。
まぁディケイドモード限定であと数名使えたりしますが。
とりあえず主役ライダーだけでも10人になるんで、そこそこ人数がいるといえなくもないですが、せっかくライダーvsライダーをウリにしているんですから、せめて準主役ライダーをもう少し登場させてほしかったとです。


あと各ライダー同士のゲームオリジナルの掛け合いも中々に面白い。
例えばクウガとアギトで対戦すると
クウガ「あれ?……クウガ?」
アギト「アギト!?……違うのか?」
といった感じです。


では、以下に今作で使用可能な各ライダーを簡単に解説していきます。






・ディケイド
全体的にコンボに組み込みやすい技が揃っているが、決め手の一撃が足りない奴。
なので、全ライダー中唯一フォームチェンジや必殺技を自由に組み替えることができるという特性をフル活用することが、勝利の鍵となる。
ただFFRはどれも微妙な性能なのが……
しかもFFRは他の必殺技と違い、ライダーゲージを一つ消費するので正直使い勝手が悪すぎる。
とりあえずゲージ消費するだけの価値があると思えるのは、一定時間スーパーアーマーが付く電王ぐらい。
ちなみにコンプリートフォームには、超必殺技を使うときにしかなれなかったりする。
しかも開発期間の関係か、超必殺技はゲームオリジナルの技となっている。
また、必殺技やSA、SGにFFRをセットしてしまうと、何故か超必殺技が使えなくなる謎仕様だったりする。マジで意味不明。




クウガ
実に平凡で使いやすくはあるが、基本となるマイティフォームではどうにも決定力に欠ける奴。
なので、早めにフォームチェンジすることが、かーなーり重要となる。
また各フォームの特色は「ドラゴン=コンボ重視」「ペガサス=遠距離からチクチクと」「タイタン=スーパーアーマーを用いたゴリ押し」といった感じ。
私的に使いやすいのはタイタンフォーム。スーパーアーマー様々。
でも、タイタンフォームで軽快にダッシュできるのはどうかと思われ。
ちなみにライジングフォームは出ませんのであしからず。
また、超必殺技はアメイジングマイティフォームにフォームチェンジしての、アメイジングマイティキック。
つまり、クウガの最強フォームであるアルティメットフォームは今作に登場しません。
まぁアルティメットフォームは、クウガ本編でも登場時間が数分だけで、おまけに必殺技使ってないもんな……
一応自然発火能力みたいなのはあったけど、あれを超必殺技にするのは無理がありすぎる。
とりあえずアメイジングマイティキックを使うなら、あの巨大な火柱も再現してほしかったところだった。実に残念だ。
ちなみにSAとSGにはゴウラムを召還するのですが、どっちも相手を攻撃するまでに時間がかかるので、正直使い勝手が悪かったりする。てかSGは、ビートゴウラムアタックの方が面白かったのではないかと思われ。




・アギト
攻撃防御が他のライダーより高いが、その代わり遠距離攻撃を一切持っていない漢らしい奴。
まぁ今作は、特定のライダーを除いてほぼ接近戦となるので、あまり気にはならないが。
とりあえず攻撃防御が他のライダーに比べれば高めなのだが、過信しすぎるとあっさりと敗北するので、他のライダー同様避けを重視する戦い方でいくのが無難だったりする。
それにコンボ技が少ないので、一撃一撃を確実に当てていくことが重要。
まぁ高い攻撃力のおかげで、コンボ数が低くてもダメージは高めなのが救いか。
しかもSAとSGが全ライダー中トップレベルの使いやすさで、おまけにSAはコンボに組み込むことが可能なため、コンボの締めとしても使っていける。
またフォームチェンジが、アギト本編でわずか2話しか登場してないトリニティフォームってのが笑えた。
まさかこんなところで日の目を見られるとは……
しかも、ただでさえパワーがあるアギトの攻撃範囲がさらに広がり、おまけにコンボ技も増えるという、いいことずくめのパワーアップフォームだったりする。これは製作スタッフにトリニティフォームの熱狂的なファンがいるとみえる。
というわけで、トリニティフォーム好きの人はばんばんフォームチェンジして、アギト本編での扱いのひどさに対する鬱憤を晴らすかのように暴れまくろう。
ちなみにSA、SG、超必殺技のどれもがバーニングフォームであるため、クウガに引き続きアギトも、最強フォームであるシャイニングフォームは今作には登場しませんとさ。なんでやねん。




龍騎
フォームチェンジしなくても、近距離タイプと遠距離タイプの切り替えが出来るという、龍騎本編からは想像が付かないほど器用な奴。
そしてフォームチェンジの必要性が、全ライダー中最も感じられないライダーだったりする。
これは私が使いこなせなかっただけかもしれないが、正直フォームチェンジ後の強みを感じられなかった。
マーキング攻撃も撃つまでのスキがでかすぎて当てられたものではないし、だからといってコンボに組み込んでまで当てるくらいなら、その分強攻撃を叩き込んだ方がよっぽどいい。
とりあえず、フォームチェンジするくらいなら超必殺技にゲージを使ったほうがいいと思われ。
また必殺技であるドラゴンライダーキックは、龍騎本編通りにドラグレッダーを召還するためか、ライダーゲージを1本消費してしまうので使用時には注意が必要。
だがそれに見合うだけの威力があり、さらにガード不能効果付きなので、ここぞという時には狙ってみるのも一興だろう。
(一応ゲージが1本以下のときも使えるが、そのときはドラグレッダーを召還できないためか、威力は低くてガード不能効果もなし。)
まぁ攻撃までのモーションが長すぎるため、対人戦ではまず当たらないがな。




ファイズ
攻撃と素早さは高いが、その分防御力が貧弱な奴。
そのため、アギトやダークディケイドにコンボを叩き込まれると、みるみる体力ゲージが減っていく。
なので、とにかくファイズは敵の攻撃を食らわないようにすることが重要。
基本素手で戦うことになるが、必殺技ではファイズエッジやファイズショットなど、いくつかの武器が使える。
ただ何故かフォンブラスターは使用できない。そんな馬鹿な。
まぁその分、ファイズエッジが衝撃波を飛ばす遠距離技となっているので、さして問題はない。
また、フォームチェンジするとアクセルフォームになって、一定時間自分以外のものの動きがすべてスローモーションのようになる。
この間はほぼ好き放題相手をフルボッコできるが、フォームチェンジ中はただでさえ貧弱な防御力がさらに貧弱となるので、SGなどで反撃されると大ダメージと食らうこともあるので油断禁物。 残念ながらずっと俺のターンはできないわけだ。
ちなみにファイズのSAとSGは、オートバジンを呼び出してサポートしてもらうわけだが、フォームチェンジ中はオートバジンも動きがスローになるため、呼んでも役に立たないのであしからず。
そして超必殺技はアクセルフォームでの強化クリムゾンスマッシュなので、こいつも最強フォームであるブラスターフォームが登場しませんが、どう考えても10秒間とはいえ通常の1000倍の速度で動けるアクセルフォームの方が強いので、ぶっちゃけブラスターフォームになれなくても問題な(ry




ブレイド
その名の通り常に剣を装備しているが、通常時の必殺技では一切剣を使わずに、タックル&キックで攻撃する奴。
強攻撃が剣なので、コンボのダメージが高めなので、ぶっちゃけ初心者相手には強攻撃を連打してるだけで勝てたりする。
だが素手のライダーと比べると攻撃速度が遅く、さらにちゃんとコンボをヒットさせていても途中で抜けられてしまうなどのデメリットも多い。
おまけに攻撃範囲自体は広いのだが、遠距離技がないため総合的な攻撃範囲は意外と狭い。
まぁアギトと違って、フォームチェンジすれば遠距離技が使えるので、そこまで気にはならないが。
また今作は、頑なに最強フォームになろうとしないライダーが多い中、超必殺技、フォームチェンジ共に、パワーアップフォームを飛ばしていきなり最強フォームになる珍しい奴。
私的にはフォームチェンジでジャックフォームになって、空を自由に飛んでみたかったわけだが。
ちなみに中の人がブレイド本編と違うためか、オンドゥル語は話しません。オンドゥル語を話さないディケイドに存在価値など(ry




響鬼
主役ライダーの一人でありながら、仮面ライダーの代名詞であるキック系の必殺技を唯一持っていない奴。
その代わり響鬼本編を再現するかのように、口から炎吐いたり、相手を音撃棒でメッタ打ちにしたりできる荒々しさがウリ。
ただし他のライダーと比べてコンボ技が少なく、そして全体的に動作が少々重め。
だがコンボの締めにSAを使用すると、さらにそこから再びコンボを繋げることができるという凶悪さを誇る。
そのため、フォームチェンジしてSA使い放題になると、まさに鬼神と化す。
てか、SAとSGの使いやすさは、全ライダー中トップクラス。
またフォームチェンジは、最強フォームの装甲響鬼ではなく、響鬼紅
ただこれは「響鬼の最強フォームは響鬼紅だろ。これ常識。」を地で行く私にとっては、素晴らしいの一言。
そして超必殺技も、響鬼紅の必殺技である「灼熱真紅の型」だったりと、どこまで私を喜ばせる気だと小一時間(ry
まぁ音撃が魔化魍以外に効くのかよという疑問はあるが、ぶっちゃけ音撃棒で高速メッタ打ちにされるわけだから、音撃の効果がなくともに物理的ダメージは純粋にでかいと思われ。
そのためトドメを超必殺技で決めようと欲をはった結果、敗北することが何度もあったなぁ……製作スタッフよ、あなた側は罪深い……
また響鬼のフォームチェンジは、全ライダー中唯一、徐々に体力ゲージを回復させる特殊能力が備わっていたりする。まぁ回復量は微々たるものだが。
ちなみに響鬼には、音撃攻撃の1発目だけを当てて相手がよろめいてるときに再度音撃攻撃の1発目だけ叩き込むを繰り返すことで、お手軽ハメコンボが使えたりする。
タイミングは少々シビアだが、なぁに慣れればどうということはない。
ただし対人戦で使用すると、リアルファイトに発展したりガチで友達をなくしかねないので、使用は程々に。




・カブト
クロックアップで相手の背後へ瞬間移動、当身技なカウンターキックなど、今作で最も癖が強い奴。
そのため慣れるにはちょいと時間が要るが、慣れてくると他のライダーにはできない戦い方ができて結構面白い。
カブトもアギト同様遠距離技を一切持っていないが、クロックアップ(瞬間移動)など相手との距離を一気に詰められる技があるので、たいして気にはならない。
しかしタイミングを間違えると、背後に移動した瞬間にぶん殴られることもあるので、注意が必要。
そしてカブトのフォームチェンジだが、なんとフォームチェンジしない代わりにクロックアップするというもの。
その結果、アクセルフォームと同じく一定時間自分以外のものの動きをすべてスローにできるので、相手を一方的にぼこることができる。
ただしアクセルフォーム同様、クロックアップ中は防御力が低下するので、SGには気をつける必要あり。
でもまぁ、カブトの防御は平均レベルなので、ファイズに比べれば安心できるが。
また、フォームチェンジの時間が短いのも、アクセルフォームと同じ。
そして超必殺技はライダーフォームのままでライダーキックを放つだけなので、今作ではカブトのパワーアップフォームであるハイパーフォームの出番はまったくなし。
ちなみに同じくフォームチェンジでフォームチェンジしないディエンドとは違って、カブトはちゃんとパワーアップフォームがあるのにフォームチェンジしないという珍しい例である。私的には公式に存在価値をほぼ否定されたマスクドフォームになれるようにしてほしかったところだが。
これはさすがのアクセルフォームでも、クロックアップよりさらに高速に動けるだけでなく、時間跳躍まで出来ちゃうハイパークロックアップにはかなわないんで、ゲームとしてバランスを取るための配慮だと思われ。




・電王
フォームチェンジの使いわけがクウガと遜色ないながらも、どのフォームを使用するかが使い勝手よりも声優目当てで選ばれやすい奴。
クウガのときもそうでしたが、全ゲージを使用してまでのフォームチェンジがパワーアップフォームでもなんでもない基本フォームってなんか興ざめ。
これはゲーム上の強さとか関係なしに、純粋にフォームチェンジの価値が低くて自然とため息が漏れるよ。
またどのフォームも武器装備なので、コンボによる攻撃力はどのフォームともそれなりにある。
なかでもソードフォームの俺の必殺技パート1は、タイミング次第では敵を自動追尾してくれるので、結構使い勝手が高め。ただしガードされると隙がでかいので反撃は必死である。
また上記した通り、フォームチェンジ後の各フォームの特性はクウガとほぼ変わらないので省略する。違いがあるとすれば、遠距離フォームなガンフォームの一部の技のヒット数が今作でトップレベルなところかな。
そしてSAとSGはデンライナーによる砲撃。ぶっちゃけ見た目だけで言えばどのライダーのSA、SGよりもダメージがでかそう。特にSA。
そういえば、超必殺技がライナーフォームなのは、最強フォーム云々ではなく、おそらくフォームチェンジをクライマックスフォームにしてしまうと、良太郎がまったくしゃべれなくなるからだと思われ。
まぁ中の人が変更されているので、しゃべる必要があるのかは疑問が残るところだが。
ちなみにフォームチェンジ時の変身音は、どのフォームに変身しようが流れるのはソードフォームの音のみである。ひどい手抜きだ。
ロッドフォームでは相手を釣れたり、アックスフォームではダイナミックチョップを放つまでのタメがあったり、ガンフォームではブレイクダンスができたりと、無駄に原作再現率が高いだけに余計にその部分が目立ってしょうがない。




・キバ
別にキバ本編でこだわりがあったわけでもないのに、何故か攻撃モーションが蹴りばっかな奴。
実は渡ではなく、リガールが変身してるとかじゃないよな?
ぶっちゃけキバットタツロットがしゃべりすぎで、肝心の渡がほぼしゃべらないからその辺が不鮮明なんなよ。
そしてキバ本編通り、カテナ開放で背景を強制的に夜にする能力も健在。スパロボからオファーがくる日も、そう遠くは無いだろう。
そんなわけで強攻撃も当然蹴りとなるわけだが、これが意外と動きの癖が強く、使い慣れるのに少々時間が必要。
また超必殺技は、エンペラーフォームの必殺キックであるエンペラームーンブレイク。
そのため、ザンバットソードは必殺技でしか使わないのであしからず。
ちなみにクウガや電王と同じく基本フォームは4つあるのだが、キバのフォームチェンジは問答無用でエンペラーフォームとなっている。
一応アームズモンスターはエンペラーフォーム時の必殺技として使えるのだが、やはりというかバッシャーだけは登場しません。
ああ、どこまでも不憫な奴……




ゼロノス
フォームを3つ以上持ってるライダーの中では、唯一全フォームにちゃんとフォームチェンジできる珍しい奴。
アルタイル、ベガ共に常にゼロガッシャー装備状態。
そしてゼロガッシャーでの連続切りは威力が高い、ヒット数が多い、ガードした相手のガードゲージがすぐ溜まるといいことずくめ。
ただしブレイド同様一撃一撃の隙はでかいので、相手がコンボを抜けられないようにする工夫が必要。
とりあえずブレイドと違って、フォームチェンジせずとも遠距離攻撃が可能なので、攻撃の選択肢は多め。
しかもSAも遠距離攻撃なので、コンボの締めや追撃などに応用することが出来る。
またSGはアッパーカットが当たらなかった場合でもデネビックバスターを乱射するので、ゼロノスとの対戦時にSGをかわしたからといって迂闊に近づくと、蜂の巣にされるので注意が必要。
ちなみにフォームチェンジはベガフォームだが、SA、SG、超必殺技ではゼロフォームになることができる。
しかも電王本編だと、ゼロフォームになってもデネビックバスターを使わないことが多かったが、ゲームではデネビックバスターを使いまくるという、デネブファン大喜びの内容になっている。
そういえば、侑人はプロレス技が得意なので、電王本編でもイマジン相手によく使用していたが、ゲーム中で一切使用しないのはなんでだろう?
ぶっちゃけアルタイルフォームの投げは、間違いなくプロレス技だと思っていたのに……




・イクサ
超必殺技使用時に背後に太陽を召還するため、カブトよりもはるかに太陽の戦士の二つ名が似合う奴。
キバ本編ではかませ犬扱いが強かったイクサだが、ゲームでは動きに癖がないのでぶっちゃけキバよりも使いやすかったりする。
しかも必殺技のイクサナックルは、直線距離への射程が見た目以上に長いので、拳が届かなそうな位置からでも意外と当てられる。
なので、わざと相手と距離をとってから、いきなりイクサナックルで奇襲をかけるという手も可能。
またSAとSGがアギトや響鬼に匹敵する使いやすさで、SAにいたっては普通にコンボに組み込めるので、フォームチェンジ中はかーなーり優位に立ち回れる。
ただしフォームチェンジすると、イクサナックルが使えなくなるので注意が必要。
そしてSA、SG、フォームチェンジ、超必殺技のどれもがバーストモードなので、今作にライジングイクサは登場しませんでしたとさ。
ちなみにゲームでの通常時のフォームであるセーブモードは、その名の通り性能を抑えているフォームなのだが、その状態で他のライダーに挑むってどんだけこいつはチャレンジャーなのかと小一時間(ry
あと、ボイスに「名護さんは最高です!」が欲しかったところだ。実に実に実に実に残念である。




・ディエンド
今作屈指の強キャラ。
一応コンボゲーである今作において、コンボを考えなくとも適当に連打してるだけで結構勝てたりするおかしな奴。
とりあえず強攻撃を連打。これ基本。
そしてフォームチェンジは、一定時間CPU操作の王蛇を召還するという特殊なものだが、王蛇召還自体はある意味飾りに過ぎない。
こいつのフォームチェンジ最大の特徴は、王蛇召還中は対戦相手のSAとSGを使用不能にするということ。
これは王蛇召還中は、ディエンドが常時SA、SGを使用中と認識されているためだと思われ。
つまり、対戦相手がフォームチェンジして一定時間SAとSGが使い放題になったときにこそ、その真価を発揮するのだ。
ただそのぶん、フォームチェンジの時間が若干短めで、さらにフォームチェンジ中に対戦相手に超必殺技を当てられると、そこでフォームチェンジが終了してしまうので注意が必要。
ちなみに超必殺技は、ディケイド本編でお馴染みのディメンションシュートではなく、何故かゲームオリジナルの技となっている。
でも演出的にはこっちの方が遥かに威力ありそ(ry




・ダークディケイド
動きや攻撃モーション等はディケイドとまったく同じでありながら、攻撃防御がディケイドより高い奴。
なので、使い方はほぼディケイドと同じで問題ない。
ただ、ディケイドと違ってFARが使えないためSAやSGが心ともないが、ディケイドの項で書いたとおりそもそもFARの使い勝手が微妙すぎるのであまり気にはならない。
てか、ぶっちゃけ性能的にはディケイドより使いやすい。
そのため、もしこれでFARが使えていたら、ディケイドの存在価値が(ry
ちなみにダークの名の通り、カラーリングはディケイドと違って黒が基調となっているが、コンプリートフォームのカラーリングは何故かディケイドとまったく同じ。なんという手抜き。




・G3-X
ディケイドモードの一部のミッションのみで使用できる、平成版元祖ヘタレライダー。
ディケイドモード限定ライダーであるためか、SA、SG、超必殺技、フォームチェンジがすべて使用できないというかわいそうな仕様になっているが、ぶっちゃけ必殺技のケルベロス乱射が強すぎるのでさして気にならない。
そのため対戦相手となるクウガもアギトも、とりあえずケルベロスを乱射してりゃだいたい勝てる。
てか、難易度をVeryHeadにしても、ケルベロス乱射だけで勝てちゃうのは、正直どうかと思われ。
また、歩くときはアギト本編通りにえらく重そうに歩いてますが、ダッシュ中は実に軽快に動いていて、タイタンフォームと同様にすごい違和感が(ry




・オートバジン
ディケイドモードの一部のミッションのみで何故か使用できるバイクロボ。
今作に登場するキャラでは、唯一ライダーじゃない奴。 だってロボットだから! マシーンだから! ダダッd(ry
まぁそんなこと言ったら昭和ライダーなんぞ、みんな脳以外はほぼメカだけどな。あ、ライダーマンは違ったか。
とりあえずスーパーアーマー持ちで、おまけに対戦相手が防御貧弱なファイズであるため、ぶっちゃけ難易度をVery Headにしても適当にボタン連打してるだけで勝てちゃうし、ヘタすると適当連打でSランクが取れちゃったりするチートっぷり。
もちろんこいつもG3-X同様、SA、SG、超必殺技、フォームチェンジがすべて使用できず、さらに必殺技までもがなかったりするわけだが、上記の理由でまったく不自由がなかったりする。
おまけに全ライダー中最もコンボが少ないというより、むしろ無いに等しくてほぼ単発攻撃しかできないが、上記の理由でまったく(ry




ガタック
ディケイドモードの一部のミッションのみで使用できる、戦いの神。
上記2キャラ同様、SA、SG、超必殺技、フォームチェンジがすべて使用できないため、なんとクロックアップできません。
そのためカブトとの戦闘では、クロックアップしたカブトにフルボッコされても手も足も出せないという、カブト本編以上に不遇な扱いを受けていたりする。
そして一応使える必殺技はというと、ただ単にガタックダブルカリバーを振り回すだけで、ライダーキックもライダーカッティングも使えないという、カブト本編以上に不遇な扱いを(ry
おまけに、強攻撃もガタックダブルカリバー振り回しなところが、ガタックの不遇な扱いっぷりと製作側のやっつけ仕事っぷりにさらなる拍車をかけている。
確かにモーションは違うが、そういう問題ではないだろうと小一時間(ry
てか、上記2キャラはある種強キャラっぽくなっているのに、なんでガタックだけこんな扱いなのかと小一時間(ry
ちなみに実にどうでもいいことだが、不遇とうぐぅって何か近いものを感じないか?


あと、これはガタックだけでなくG3-Xとオートバジンの両方にも言えることだが、ここまで一応プレイヤーキャラとして使えるようにしました的な性能しかないのなら、いっそのこと使用できない方がマシだったと思われ。




他にもCPU専用のライダーとして、リュウガ、ダークカブト、ネガ電王が登場する。










・総評
所詮はキャラゲーと断言できてしまう内容でした。


まぁ例年通りといえば例年通りか。
でもPS2版カブトより劣化しているのだけは、いただけないところです。
まぁPS2版カブトがライダーゲーム至上最高傑作といえる出来栄えで、ぶっちゃけキャラゲーとは思えない程の高レベルな出来だったというのもありますが、それにしたって今作はあらゆる面で見劣りしすぎてるんですよね。
いくら例年より開発期間が短かったからって、もうちょっとなんとかならなかったんですかね……


というわけで、平成ライダーの中では主役ライダーの面々が好きなんだー!って人なら、買っても損は無いってとこです。
他にもキャラゲーキャラゲーと割り切れる人なら、買っても後悔はしないでしょう。
ただ、それ以外の人には進めずらいですね。
特に純粋に格ゲーとして楽しみたい人は、絶対にやめといた方がいいです。
あとは簡単操作モードがあるので、お子様に買ってあげるのもいいかもしれませんね。




とりあえず、公式HPのアンケートで「もし次回作が出るとしたら(ry」という質問がやけに多かったので、次回作の予定はあると考えてもいいのですよね。
今度wiiで出る、Wが追加されたやつ以外でさ。
もし次回作が出るなら、そのときは
・各作品の準主役ライダーまでを使えるようにしてほしい。
・複数のフォームに自在にフォームチェンジできるようにしてほしい。
の2点を叶えてほしいとです。


ちなみに、アンケートで「もし次回作がでるとしたら、どのライダーを登場させてほしいか(3名まで可)」という質問に「仮面ライダーガイア」「仮面ノリダー」「仮面ライダー裁鬼」と記入したのは私です。サーセンwww






最後に実にどうでもいいことですが、ダークディケイドと戦うときのあらすじには、是非とも鳴滝さんを出してほしかったなぁ。
そしてあの名台詞を言ってほしかったのになぁ。なんで出てこないんだよ。
てか、今作には鳴滝さんの影も形もないじゃないですか!


おのれディケイドォォォ!!
貴様のせいで!!